間もなく量子コンピュータ

窒化物半導体製品製造拠点が東山の大学に出来た。関係各位とお話をさせて頂いたが、こんな機会に出会うことは普通はあり得ないと、中堅研究者が語ってくれたことが妙に嬉しかった。極めて希な機会に出会うことを、当たり前と思わずに、感謝に転換していくことが出来る資質は、持って生まれたものだろう。言って育つものではない。

努力で身につくものとそうでないものがある。それこそが個性であって、もしも他人への嫌がらせという個性でなければ、それは尊重されるべきだ。訓練して身につくものは、恐らく2,3年でやってくる量子コンピュータの時代になれば意味を成さなくなる。仕事のあり方は劇的に変わるだろう。規定を作る等、人工知能に任せれば良い。つまらない講義の担当も同様だ。暇になりそうだ。

この量子コンピュータの出現も折角の機会なのだと思っている。天気予報はますますもって外れなくなり、様々なビジネスが産まれるだろう。予測では無く、未来を決定してくる。タイムマシンである。プロ野球などは練習風景を学習させたら期末の結果を出してくれるので、無駄なTV中継などが無くなって良いかもしれぬ。

要素技術を製品に展開していくことは、開発力を失った企業群にとっては、これまた良い機会であろう。要素研究は借り物でやって、商売は自力でやる。少しは競争力が増すように思う。今のところ、さほどの性能では無いが、そんなものは直ぐに解決することを歴史は語る。安いから異物同士を組み合わせる。出だしはそうだ。しかし本物がやってくるとそれは淘汰される。歴史の通りだ。