休暇

クイズに正解すると有給休暇が取れると、ジャパンビバレッジのとある部署で上司がメールをばらまいたらしい。誰も正解が出ず、有給休暇は誰も取れなかったという。休暇というのは素晴らしい。ストレスリッチでそれこそ死ぬほどのプレッシャーの毎日だが、それをほんの少し緩和してくれるのが休暇なのだと実感した。小生においてはそれこそ30年で1日の休暇だったか、それでも気分は随分と違う。

明るい時刻に読みたい本を読み続ける、この暢気さである。この暢気な状態こそ休んでいるという証であろう。体を動かさないという点においては、デスクワーク主体の人間であれば、まぁ、そんなもんだ。無理に日常を変化させる必要はない。職場での追及が無いということが休暇であることを実感できる。働き方改革なんてことを政府は叫ぶが、30年で1日しか休暇を取れない、そんな人達がこの国にはあふれていると思う。

年に標準で20日間の休暇が与えられる。20日もあるのかと思ったりしてきたが、1日の休暇を頂いてみると、20日くらいは欲しいなと、実はそう思ったのである。しかも、連続してどかぁんと仕事から遠ざかって、読書や山歩きなどに浸ってみたいとそう考えた。何かのために休むのではなく、休むために休む。これは実に本質的である。土日なく物書きなどしていると、これは人間として間違っているのではと感じた次第だ。

とは言うものの、たまたま会議などが入っておらず、お盆のロックアウトに連続できたから休暇を取れたのだが、一般的平日にそれは確実に無理だろう。来年のお盆までお預けである。それでもなんでも、休暇という響きは宜しい。なんだか、最大のご褒美に感じる。倒れる前に休暇だろう。そんな気がする。