帰路

巨大な荷物を引っ張りまわし、お仕事人の行く手を遮る方々、特に新幹線でB C席で出逢おうものならもう地獄。旅もへったくれもありませんな。ただただおとなしく、同じ駅で下車を祈るばかり。そんな時に限って、あちらの方々は降りないのですな。「ごめんなさいよ」となるわけですが、その昔は手荷物料金があって、巨大荷物の持ち込みはルール違反だったのに、その時代が懐かしいですよ。 

なんで隅っこに座るかと言えば、帰路で「いっぱい」やるからに決まっているわけで、品川駅からスタート出来るからということになりますな。最近は夕方の新幹線の満員ぶりには辟易します。予約の前倒しが出来ない程の混雑ぶり。疲れ切ったご同輩がぐたぁっとなっているお姿を拝見すると、頑張れとエールを送ってしまいます。まぁ、聞く耳を持ってはいなさそうなので、そっとしておきますが。 

夕暮れの新幹線にも楽しみが無いわけではなくで、例えば闇に浮かぶ小田原城などはステキなスポットだと思うのですよ。まさに見慣れた光景なのですが、ほっとする場面もちらほら。通るたびごとに出来ていく道路とかね。これなどはなんだか歴史に参加しているみたいで楽しいですな。他にもいろいろとありますが、御同輩の皆様は各自で特別な景色をお持ちでしょう。それも立派な肴になります。 

ビジネス特急で粋もなにも無いのですが、今日も頑張ったなぁと思う時、その猛烈なスピードには感動しますよ。2時間かからずに名古屋まで行ってしまう。脅威ですよね。残念ながら現役世代ではリニアには乗れないけど、その世代の人達には、鈍行に思えちゃうんでしょうね。時代は凄まじい。そんな思いがする闇夜の新幹線ですな。