地元が良い

温泉ネタでも語れば、それこそシャドー温泉的に、少しはストレス低減に繋がるかと思えば全くの逆効果、山にも温泉にも行けない日々に死に体になるばかり。まぁ、そろそろ地元というかその辺に直ぐに行けそうなというか、愛知県下のお話をしようではないですか。愛知県にも素晴らしい温泉が沢山。最近通うところはほったらかして、やはり、秋に良さげなエリアのお話を。

1500万年前、奥三河の宇連山、を中心としたエリアに富士山クラスの大火山が聳えていたことは記憶に新しい。中央構造線が生き生きと活動し日本中でカルデラ噴火が起こっていたころだ。その名残か、新城以北の飯田線沿いには温泉が湧き出ている。スーパー銭湯的に温泉が見られるが、南の端となると湯谷温泉だろうか。鳳来寺参りの帰りに寄るのも良し、玖老勢から岩を縫い、頂上を巡ったのち反対側に降りるも良し。

最近、三遠道路というのが出来て、今のところの終点の蓬莱経を降りて少し南下するとうめの湯があるが、まぁ、ここは何も言わない。それよりも明神山山頂から眺めることが出来るとうえい温泉が宜しい。山頂から眺められるということは、露天風呂から山頂を眺めることが出来るということだ。公共交通機関からでは登り難い山であるがゆえに、百名山から外された山だが、秋から春であれば、晴天であれば富士を拝める。奥三河から富士山にご対面できるのだ。有難いではないか。

もうちょっと北に行きたいということであれば、ベッケライ・ミンデンでドイツパンを購入する序に、豊根の温泉に寄るのが宜しい。ここでは季節が合えばブルーベリー狩りなども楽しめる。これらの温泉は全て源泉かけ流しという看板があるが、真実は闇の中だが、先述の様に大火山帯であったわけだから、温泉の一つや二つは出るだろう。中央構造線に沿って大鹿村の塩泉まで出かけるのも乙なものである。自らの拠り所の大地すらろくに散策することもなく、知ったような面はいけない。歩く、そして温泉に入る。また楽しからずや。