無意識の妙

12月で、既に第一週も後半になるというのに暑い事といったらない。コートを着ていてもその下は薄っぺらである。暖かいことに越したことは無いのだが、度が過ぎるとよろしくない。昨年もほざいた気がするのだが、寒さで年を越せない、農作物にとっては害を成す生命が成虫のまま年を越したら、その翌年はどうなるのか?

二酸化炭素は人類にとっても重要な役割を果たしているのだが、深呼吸をしすぎると体調不良になるという、なんとも地球の上に生活している生命として、環境適応という点において学術的に面白いと思っている。身体に入って出たものが役に立つ。これは実に愉快ではないか。

無意識に役に立っている。これこそエコシステムであり、目指すべきところだと思う。茨城県のはじっこで、週に2時間寝ていた時代から随分と経って、気が付けば棺桶の中に居るのだが、無意識の活動が役に立つという状況にはなっていない。

意識しない、していない、だからこそ最大のパワーを発揮できるのではないか。超伝導よろしく、無抵抗で価値を生み出せる。それこそが求める世界ではないか。秩序は人である状態で既にある。ただ、人の秩序すら意識できない、それこそ人であることを意識の外に置いてしまう、そんな時代であるからこそ人である意味を考えたい。そう思う。