こつこつと大掃除

今年は10月の終わり頃から週末の度に大掃除というか、「局所的綺麗化」を実践してきている。根深いカビもしつこくカビ取り剤と洗剤で洗浄を繰り返していると、消えていってくれる。まぁ、目視で黒い状態が無くなるだけかもしれないが、見た目良ければすべてよしという安直感覚でやっている。何もお掃除本舗というわけではないから、自分が満足すればそれで良いのである。

洗剤など使うと気持ちの悪い脱衣所やキッチンの床などは高圧蒸気洗浄機で念入りに手入れをする。脱衣所などは足の裏の皮脂がフローリングに移っているわけだが、それが浮き上がってきて愉快である。100度を超える蒸気にそんなに効果があるのかと疑ってしまうが、考えてみれば、地球の奥深くから鉱物資源を海底や地上にもたらしてくれるのは、地中の熱水であり、その熱水に様々な鉱物が溶けて海に溶け込んでいることを思えば、温度を上げて汚れを落とすというのは当たり前の所作である。

掃除機サイズの機械を使っていて感じたのだが、これのハンディタイプが出たらバカ売れするんだろうなぁということ。特許で縛られているのかもしれないが、圧力釜のくるくる回る圧力弁を抜いた時の凄まじい蒸気を一点に集中させたらどんな汚れでも溶け出しそうだ。汚れが浮き上がったら直ぐに拭き取らないといけないのだが、それはそんなに大変なことでは無く、やってみれば簡単なことだ。

靴磨きが趣味の小生であるから、玄関には靴クリームによる黒い汚れが若干あったが、それも一気に流し落として、綺麗さっぱりな玄関となって心地よい。こんなことをとても暮れの1日では不可能だから、一ヶ月以上も掛けてコツコツと続けてきたら、あらかた、大掃除が終わってしまった。これから3週間も今年が残っているわけだから汚さないようにと苦笑いしている。尤も、神仏に関わるところは大晦日にちょっかいだすと家訓で決まっているから、伝統を変えてまで妙なことはしない。高圧蒸気洗浄機、馬鹿にならないなぁと、ハンディ蒸気洗浄機を企業と作ってみたいなと思っている私であります。