自転

昨日、プレートのお話をしたら、今度は地球の自転のお話だ。2011年から時点が線分の1秒ほど遅くなっているそうな。なんでも、核の周りの状態や海水温の分布によって周期的に変化するのだそうだけれど、今回の遅くなるバージョンでは、遠心力が減少方向に働くから、赤道地域が地球を締め付けて、プレートを極地方向に押しやるのだそうだ。2011年頃から世界中で大きな地震や噴火が増えているのは必然なのだそうだ。こうなってくると白根山の噴火など、まぁ、そうなのだろうなというところだろう。

地球規模の気候変動や地殻変動を地球の遠心力と結び付ける直接的なお話を伺ったのは初めてだったので、妙に印象に残ってしまった。ウェゲナーは大陸の移動は地球の遠心力だと、当時は地面の下の情報など分かるわけは無かったから、それを苦渋の選択で発言され、学界から消されてしまったが、直接的では無いにせよ、関数的には関わっている出来事であったに違いない。直感を大切に科学者は生きるべきだと言うことか。

大きな地震が発生するとプレートの位置が変化して、その都度、早くなったり遅くなったりを繰り返しているらしい。その積算の結果、しばらくは遅くなる方向に働いて、地球の締め付けが成されているらしい。数億年の長さから思えばなんて事の無い変動なのだろうが、その上に乗っかっている新参者の生命体には、案外、致命傷だったりするのかもしれない。地球がくしゃみをすれば人類など容易に消し飛ぶであろう。

週の頭から大き過ぎるお話だが、1月31日の皆既月食はちょこっと期待している。宇宙の中に住んでいるという感触を直に味わえるイベントで、出来れば晴れて頂きたいものだ。電子マネーがどうだとか、関東に雪が降るだとか、誠に平和だからこそ聞こえてくるニュースだろう。宇宙の出来事に目を転じ自らがいかにちっぽけか再認識している私であります。