無理と無茶

結局のところ公文書を書き換えようが8億円の値引きをしようがなんでも無罪放免の我が国。インフラ投資は遅く、世界で実施されているIT絡みのサービスの実施は規制され、結局、日本人は最も遅れた民族に成り下がっていく。無理は通って無茶はできない。こんな国では若者に元気は出てくるまい。ため息も出ない。

自動車産業も漸く重すぎる腰が上がるのかなとも思うけれど、インターネットとの繋がりEVが突っ走る中国に比べおっかなびっくりの我が国の環境意識の低さにも呆れる。中国では昨年の新車販売が約2900万台で、わがくにの520万台を遥かに超える。加えて中国ではEVが120万台越だ。中国政府の英断は素晴らしい。

市場の縮小を恐怖し、自前主義まっしぐらの挙句が、巨大なマーケットに挑むことなく消えていく臆病者の国になってしまった感がある。この状況は極めてまずい。挑戦を忘れた安穏な民族は間違いなく滅んでいく。無理をする必要は無い。無茶が必要だ。

鶴舞大学においても、無茶をやりたがる若者が増えてきていることは同慶の至りだ。爆発的に増えていって欲しい。先人はそれを妨げてはならない。過ぎ去った時は貴重な資源だが、それが次世代にとって原料となるとは限らない。新世代の旗手にとっての原料を我が国は育てているだろうか。不安になる。