入園無料の遊園地

富士急ハイランドがこの7月中旬の、小中学校の夏休み開始時期から入園料を無料化して、好みのアトラクションだけ楽しんでという戦術に打って出るとのこと。この手があったのかという感じだ。高額のフリーパスなどはそのまんま販売するらしく、一日遊んでいくならそっちで楽しんでと言うことらしい。巨大遊園地の入園料が無料になるというのは成る程なぁという感じだ。

ディズニーランドと違って、園内そのものが面白ワクワクという程でもない(怒られるかな?)ハイランド故に出来ることなのかもしれない。ミッキーを見かけるだけでウルトラワクワクということはなく、人工の富士山に登って喜ぶくらいかなぁ?しばらく出掛けていないので今はどんなアトラクションがあるのか分からないけれど、富士五湖エリアの観光客的にはターゲットとなるかな?

ただ、あそこの周辺の道路はかなり少なくて、東名からも中央道からも高速道路はあるけれど、そのまんま遊園地の駐車場に入れるわけでは無いからね。名物のうどん屋さんがある路地などは大渋滞しそう。あの辺りに住んでいる住民達はえらいことになりそうだな。日中は外に出られなかったりして。富士五湖周辺の情報ハブとしてはもってこいなんでしょうけどね。

名古屋エリアだと長島スパーランドの入園料が無料になるみたいなイメージかしら?もっとも伊勢湾しか見えないからアトラクションを利用しないでスパーランドに行く人はいないかな?ハイランドだって富士山が見えない天候だったらしょぼいぞぉ!それでも無料ってなんだかいい感じかもしれない。ジェットコースターにのってきゃあきゃあ叫んでいる人たちを珈琲呑みながら眺めるのかしら?ちょっとしたニュースだけど、そんなのもありかなぁと、何かのヒントにならないかなぁと思ってみた私であります。

観光

観光という点において京都ほどのパワーを持った街は、日本においてはなかろう。インバウンドという点においても世界の認知度は高く、落とすお金の量はとてつもないものだろう。一方で、大混雑はまだしも、芸能人の看板が軒先を飾り、街の美しさという点において随分と普通の街になってしまっていると感じる。観光という観点で出掛けなくなって久しい街、それが小生にとっての京都である。

嵐山に臨川寺という寺がある。嵐山本線の嵐山駅のすぐ近くだが、知っているという方に出会ったことは無い。夢窓疎石が親交のあった後醍醐天皇の皇子の早世を悼み開山した寺である。夢窓疎石は日本中に庭文化を築いた方で、その入滅もこの寺であり、お墓の上に本堂が建っている。その前庭は夢窓疎石自身が一門と共に自らの生きざまを形にして残された、時代が静止しきっている空間である。はっと息をのむ。

現在は拝観は許されず門は閉じられたままである。不逞の輩の侵入が多く、原宿かと見紛う如くの嵐山において、静粛を保つ砦の如くである。恐らく小生が生きている間に再び拝観させて頂く事は無かろうと思うが、庭園の意味を学ばせて頂いた最初の石庭故に、今一度、拝見したいものだと願っている。自らの心の狭さに当たった光を観るというのが観光であれば、これ程相応しい地は無かろう。

日本は大戦で多くのものを失った。しかし、人の息遣いまで失ったわけでは無い筈である。それらが伝わり今に息づくところはまだまだ沢山ある。それらを成長の糧としてどれだけ「若いうち」に体感出来るか。街角のちょっとした遺物、町並みそのものにどれだけ感動できるか。いや、その感動を呼び起こさせて頂ける心を持っているか。電脳の仮想の街ではスイッチは入らない。リアルに限る。

梅雨入り

五月の声を聞いたばかりでも無いが、南方では梅雨入りということで、今年の夏は長くなりそうで恐ろしい。愛知では麻疹が連発していて、収まりそうにない。そこにきて沖縄帰りの中学生が発症したということで、留まるところを知らぬ猛威である。中学生って予防接種を受けているのでは無かったのか?遠い昔に忘れた麻疹と言う単語だが、身の回りにやってきてこれまた恐ろしい。

名古屋城天守が閉じられたが、木造天守に転換するって議論中だと思ったらいつの間にか決定になっていたのですね。なし崩し的に決まっていくのが政治なのだが、どうせなら綺麗なものを作って頂きたい。折角税金を投入するのだから、街からどんどこかえて頂きたい。大通り公園のテレビ塔より北側もこの際だから江戸時代の街並みみたいにして頂いて、ぶらぶら歩いてお城見物など出来るようになったら少しは楽しかろう。

凄まじく熱い名古屋であるから、木造というか江戸時代からの伝統を活かした町並みにして、こんなに熱い名古屋でも家屋の中は涼しいぞみたいな、自然との調和など、出せるものは全部出すみたいな、景気の良いことに挑戦して頂きたい。道路を掘り起こすばかりではなく、住んでいて楽しい街にして頂きたいものだ。

コンクリート製の天守をどかすのは良いが、礎石はどうするのだろう。天守台から外してある礎石を元に戻して使って頂きたいと思う。どうせなら徹底的にやって頂きたい。そこまで出来る江戸期の大型建造物の再建が出来るのは名古屋城くらいだから、思い切り豪勢に挑戦してもらいたい。しばらくはじめじめとした天気が続くのだろうが、豪華な天守閣が出来上がっていくことを楽しみに、これから数年は眺めていたいものだ。城が出来る。実に愉快だ。そう思う。

休暇明け

変わらぬ休日の過ごし方であったと言えよう。買いためた文化的書物をむさぼり、乾いた精神に潤いを注入した。新しい知識をどのように活かすか、この一年の物語の始まりである。毎年の事で、正月より正月らしい。決まったことをする正月に対して、新たな一歩を踏み出すのがこの五月連休である。何も決められていないからこそ、自分の時間がある。人間らしい。

第二四半期も中盤に入ろうとしている。今のところ想定の範囲内での推移だが、講義など、新しく構築しているものもあり、これはなかなかにしてぶれるぶれる。世の中の加速感が物凄く、少し前に新しくても、決めた瞬間に古くなる。自然の営みではなく人間の活動とは恐ろしい速度を持って進んでいく。人同士が繋がり合ってそれらが共に創り上げていく世界故に、その加速度は破壊的だ。

世界が何処に落ち着くのか、いや、落ち着く先など無いのかもしれない。欲望の矛先を深海と宇宙に求め始めれば、いずれそこにも飽きて、さぁ、どうしましょうというところだ。ちょっと前なら5Gが自動運転云々を新しく語っていたが、既に、それが前提で工場の生産工程管理などの世界的流れの青写真は完成し、次はどうするという議論に入ってきている。

週の始まりから雨である。連休中の好天気を忘れさせてくれる点において相応しい天候だ。次のお休みはお盆ということになるが、これはまぁ決まった活動に縛られるものだから、お休み気分は全く無い。だからこそ、年に一度の5月休暇は有難い。学ぶことはまだまだ沢山ある。有難いことだ。

SHURE社

団塊の世代の皆様がリタイアされた時期に、高級オーディオ機器が再び売れ始めたというニュースが流れた。流れたというよりも小生が気にしたということなのかもしれない。音楽再生と再生音楽を楽しむことが趣味であるので、リッチなオーディオ機器を湯水のごとくの金銭で買いあさる人達っていったいどんな仕事に就いていた人達なんだろとか、様々様々思った次第。

丁度、大学4年生になるかならないかの頃に、カラヤンが「俺の第九が入らなきゃ意味が無い!」と皇帝の如くに叫び、今のデジタルオーディオの企画が決まり、そこから延々とLPの駆逐が始まった。軽薄短小、小生もご多分に漏れずそちらの方向に行っては見たものの、機器が悪いからかそれ程の感激は無かった。その昔の秋葉原の通い詰めたオーディオショップのおっちゃんが「LPには勝てないからね、LP買っとけよ」と言っていたのを思い出す。

ハイエンドオーディオって結局はバーチャル路線にも入っていて、それで良い方々には、それこそ全く問題ございません。ただ、一度でも筧の音とか山の中のせせらぎの音、鳥の声、風の流、無音の雲の圧力を感じたことがある人は、それが虚であることに不快を感じるはずだ。小生が求めるオーディオはそこにあって、それで満足できないなら、リアルな音を求めて旅に出るだけである。

SHURE社がレコードカートリッジの生産から手を引くという。コストと納入の点でブランドを維持できなくなってきたからというのが理由。なんと美しい事か。「フォノ製品がお客様の人生の一部を共にできたこと、ひいてはShureブランドを築き上げる一端を担ったことを誇りに思います。」感動の一言である。これからも音楽再生を趣味ですと言えるようオタク道を歩もうと思う私であります。

連休考

連休前半という言い方もあるかもしれないが、単に、土日に一日休日がくっついただけで、普通の週末プラスαだから、講義の準備などであっという間に終わってしまう。連休の狭間の日に講義がある諸君こそモチベーション維持が大変だ。来年度からは1日が祝日となって、4月29日から5月5日まで必ず連休になるという噂もあって、とっととそうしてくれれば良いのにと思うばかりである。

我が国は祝日が多すぎるという話もあるそうだが、ロングバケーションが無く心のスタミナを奪う日常活動が延々と続くのだから、正月、5月、そしてお盆にそこそこの休みがあっても全く問題は無かろう。同じ量の仕事を少ない日程でこなそうという考えが良くない。休みが多くなったら、効率よく仕事が出来る仕組みも考えねばならぬ。定型・否定形を明確に分け業務の構造化に挑む必要がある。

IT化が進んでいなさ過ぎの職場が山ほどあるから、最初からIT、IoT、AIが当たり前のタイ国などにあっという間に追い抜かれるのは当然のことだ。クオリティを上げながらどうやって自分の意思で使える時間を増やすかに、いい加減に頭をシフトしなければならない。組織を挙げて取り組むべき課題だ。急転直下は難しいから、じっくりじわじわと整えねばならぬ。

1日余分に時間が出来て何をやったかと言えば、調子が悪かった山道具の手入れだ。たまたま見かけたアウトドアショップに入ったら、ガソリンストーブ(山道具ですよ)の圧力弁の保守パーツが、恐らく、今の時代、誰も買わなかったんだろうなというビニール袋の状態で私を待っていた。購入して部品を取り換え、分解掃除をすると元気に青い炎を噴出してくれた。山に連れていけという。今年こそ何処かの低山に行くかと思うが、はてさてどうなるやらと苦笑いする私であります。

ハドロン観測

極めてマニアックなお話だが、筑波にある高エネルギー加速器研究機構(KEK)において、電子・陽電子の衝突実験の成功が伝わってきた。ビッグバンの直後、高密度の電子・陽電子空間において発生したはずのこの現象により、中間子やクォークが発生し、加えてそれらが結び合ってハドロンが出来たことが観測された。電子・陽電子からだけから陽子、そして中性子が生まれることが実験的に確認できたことになる。即ち、素粒子があれば人類はちゃんと生まれるということだ。

なんでこんなに盛り上がる?かと言うと、小生がガマの油売り大学に入学する時から実験されていたからだ。トリスタン計画なぁんてのがあって、明日にでも衝突がおこるぞって感じだったのだけれど、何と何と、37年の長きにわたり実現しなかったのだ。それを執念で実現された研究者を始めとして、その仲間の皆様全てに敬意を表する次第です。昨日、帰りの新幹線車中のテロップで見て、独り(恐らく)大喜びしていた。

135億年前の現象だが、それを仮想的ではあるが実験実証できるところまで人類がやってきた。135億歳という感じがする。電子・陽電子を使って、小生が生きている間に酸素ぐらいまでの元素合成をやって頂きたいものだ。それとても相当に大変なことだが、なんとなく太陽の模擬くらいならやってくれそうな気がする。他力本願の真骨頂である。

翻って考えると、学生時代の夢の一つが終わってしまったとも言える。永遠にぶつからないんとちゃうかと思っていたが、やっちゃいましたねぇ。次に何すんだろう、加速器ジプシーの皆様、そして友人のまのぶ君。CERNに集まって幽霊でも観測するのかしらとおちゃらけてみたりもするが、人間の好奇心の究極まで突っ走った後、どこにいくのだろうかと、折角の連休だからのんびり考えてみるかと思う私であります。

下世話ネタ

昨日の大雨が嘘のよう。風が強かったせいか落ち葉が道路に積もり、なんだか秋か?と思ってしまうような朝。今週は講義が3コマあり、なかなかにして声帯にハードな週だなと、終わったつもりでいても、今日もお江戸だ。なんだか毎週箱根を越えているが、これも5月までだからなんとか踏ん張るとしよう。

いろんなところで不正だの忖度だの出ているが、画面の向こうのことなので真実がさっぱり分からない。内閣が解散風を吹かせだしたところを見ると、足元が怪しくなった時の常套手段故に、これは内閣側に落ち度があったのかなと疑いたくもなる。世界は激しく動いているというのに、足元の親方日の丸は濁流の中の落ち葉の如く、全く見えない。

全く別のお話だが、麻疹が流行っている。流行っているというかなんというか、小生が小学生の頃に聞いた単語である。久し振りに聞いたことに驚くが、更にご近所の八事界隈が名古屋での流行発信源になりそうで更に恐ろしい。空気感染だから逃げようがない。一体どうなってしまうのか、これはとても気になる事件である。ヒアリの話など何処かに行ってしまった。

テレビによれば連休は前半部のみが晴れで後半は雨続きらしい。宿題をやっつけろということか?こうなってくると間近に迫った週末からの連休に向けて本気で計画を立てねばならぬ。お籠りは大嫌いだ。太陽の下が良い。くっきりと足元に繋がる影を見るのが良い。全身から汗を噴出させるのが良い。今の季節が一番だ。新幹線車中で考えるかと、出張モードが延々と続く私であります。

ドライブ考

久しぶりの大雨。街が綺麗になって大雨は良いのだが、通勤時間帯など、強い風と共にやってくる横殴りの雨には辟易する。びしょ濡れの状態からの一日のスタートは、やや憂鬱である。うつむいて歩くのは、嫌なものを直視するよりは気が楽である。憂鬱でもあり気楽でもある大雨の朝、スリップした車が突っ込んでこないか不安になりながら一日のスタートである。

昨日に続いて休日ドライブネタでいこうと思う。思うと言ったって、誰に何をということではないのだが、単なる備忘録というだけである。基本、山道が好きである。酷道であればなお良い。千尋の谷底に聳える岩稜をえぐって作ったような道路ならなお良い。なんだそりゃと思うかもしれないが、我が国にはそんなところが至る所にある。ほったらかされて戦後に廃道となった舗装道路とて相当数ある。

そこまで派手ではないが、ご近所にもそんなところがある。ダートはお薦めしない。平地の分水嶺で名高い作手から県道37号線にいく。僅かの区間だが、なかなかに楽しめる。あくまでも楽しめるレベルで、くらががり渓谷に出るまでの区間、対向車には十分注意しなければならないが、くらがり渓谷から少し下ったところで川遊びができる。平たい石が多い河原は、山道具があれば愉快な日帰りキャンプ地になる。

「空」で有名な酒蔵に出掛けてみようという方には、足助から県道33号線の長い山道をお薦めする。こちらは酷道ではないが、風雨に刻み込まれた山谷を抜ける愉快なドライブルートである。二等三角点を持つ段戸山入口のため池周辺にはトイレもあり休憩には良い。ひたすら走るといきなり関谷酒造近くに出る。渋滞に出会ったことは一度も無い、なかなかのルートである。そのまま岩古谷山を抜けとよねの温泉に行くも良し、とよねから県道426を通り県道1号が通る、合併前には日本最少の村「とみやま」の温泉に入るも良し。そこまで行っちゃったら、下るより国道418号を目指し、おきよめの湯に行くも良い。くれぐれも気を付けて体験を思い出にしてくださいませ。

連休は何処へ?

間もなく5月連休。買いためた本を読みふける方もいれば、今こそ大掃除という方もいらっしゃるでしょう。噂ではこの頃の大掃除が、床のワックス掛けとかには良い季節らしい。冬に掃除をした場所もなぁんとなくですが掃除を待っている気がしないでもない。何処かに行こうかという気もするのだが、ひたすら大掃除と言うのもわるいわけではない。皆様、それぞれの連休をお過ごしください。

思い出にふけるわけではないが、父親が急に思い立っていきなり箱根に行こうと言い出した。出かけたのだけれど、多摩川を越え横浜に近づくと全く車が進まない。これぞ渋滞というか駐車場状態というか。結局、そのままUターンの連休という、そんな思いでですな。それ以来というわけではないけれど、渋滞がとことん嫌い。どんな酷道でも良いけれど、渋滞だけは嫌だな。

こちらにやってきていい加減になんとかならないのかなというのが四日市方面の渋滞。新名神が繋がってもどうなんだろうというあの詰まりっぷりは、絶対に行くもんかという気にさせる。と言うことで、この連休は関西には行かない。関が原も鈴鹿も魔窟に思えて通過する気になれない。出かけるとすると東の方向かしら?ただ、名古屋というところは川に囲まれているので、それを越える時には必ずつまりますな。まぁ、これは我慢するか、夜中の内に抜けちゃうか。

国道的に面白いのは152号だが、418号も捨てがたい。目的地がどこと言うよりも、どの番号の国道を走るかということに面白みがある。近所で楽しむなら473号も良い。岩古谷をトンネルが出来て、危険はかなり回避できるようになった。四谷の千枚田も良い。愛知県は見所がいっぱいだ。遠出は必要ない。水とストーブとコッヘルの山道具を積んで、ステアリングを握ったと思えば既に山だ。素晴らしい。皆さん、愛知県巡りしてくださいね!