大きな展示場を巡ってみて心底感じたのが、昨日も愚痴りましたが「日本か?ここ??」という状況になっていること。フェラーリにも採用されている凄い機械を造る会社は相変わらず凄いのですが、ここ数年「うわべ」の綺麗さにこだわってきた工作機械群は、なんだかうわべも負け始めた気配である。IoTだなんだ言ってましたけど、海の向こうの企業の皆様にとってはそれが当たり前。完全に置いてきぼりの日本感満載ではありました。
丁寧なお仕事の方々もいらっしゃって、それはそれで嬉しかったですな。まだまだこれからだぞというところなのですが、新参者が受け入れられない機械の世界。海外にもっていかれないかと心配は尽きません。屋上の臨時屋台村はほぼほぼアジア食一色。
材料を扱う会社が以前に比べて格段に増えていた点も気になります。それもあちらの国々が大半。素材から一気にもっていかれてしまうと、ものを創る技術も無くなっていく。半導体分野において窒化物半導体が最後の砦と言う雰囲気でありまして、工作機械でいうならば「強い素材」の原料群が一網打尽とやられていたことに衝撃を受けた次第。
ものづくりの大学として今、何をしていくのか。焦る必要はないといつまでも言っていられるのかしら?常に待ちの姿勢で打って出ない。それが身の丈というならばそれで良いのでしょうけれど、本当にそうか?そうではあるまい。じわじわと起爆していかなければならない。「今でしょう」という衝撃。それが今年のJIMTOFでありました。