再び引っ張ってどうすんだということで怒られそうですが、まぁ、JIMTOFのお話。金属、有機半導体などの3Dプリンタがじゃかじゃか出てきているかと思いきや、それなりの機械は旬が過ぎてしまい、ウルトラCは大企業が囲い込みをしている時代に入ってしまっているので、びっくり仰天新規というものは無いのですな。その点は刃物業界と同じ。新機軸は全くない。
むしろ、隣国企業殿は3Dプリンタなどどこ吹く風、トラックごと削りだすぜってな勢いで、どんな材料を運び込むんだというマシニングセンターの群れ。チーム日本が数十年掛かっていた造形を、この数年で成し遂げてしまう勢いにはため息が出ますな。それでいて精度が悪いわけでは決してない。う~む、流石としか言いようがない。
正直、3Dプリンタの進化には期待していたものがありました。ところがどうでしょう、隠し持っているというか、表に出てこない状況になってきていますな。10年以上前の半導体業界のような流れ。新しいことは表には決して出てこない。見た目の新しさで、他との連携を度外視し続けるこの国は何処に向かっていくのか。出し惜しみをしている場合か?
我が国企業も全社がこぞって世界に向かって新奇性を隠しているぞと言うことならば、まぁ、そんなことは無いのでしょうけれど、国際展示会でそんなことをする必要が何処にあるのか?限りなく厚くなる刃物のカタログ、しかし何も変わっていないのだな。そのうち、タンカー一艘削り出すんじゃないかという勢い。その方向に向かってはいかんですな。真面目に丁寧なものづくり。ゼロから進めたい、そんなところだ。