悲しい大人にならないために

日本の得意技で、政治家諸氏が率先して実施するのがマーケットイン。忖度大魔王で、未来を一緒に創造するために汗をかきましょうとは言わない。これは何も政治家諸氏だけのお話だけではなく、「これは将来、危ない文言だから削っておくべきでは無いか」というご指導を多々頂けるわけだが、小生的には攻めた改革だけで生きているわけで、時間が経過した時に、漸く他が追い付いてきたねというくらいが丁度良いと思っている。実際には、その時間が経過した時にはとっとと先に行っているけどね。

ものづくりからことづくり、ことづくりから場づくりと、獲得利益が大きくなっているわけで、丁寧なものづくりで世界を引っ張ってきた自負のある我が国産業界にとって、単一企業によるものづくりではなく、すり合わせピラミッドによるものづくり型が進化仕切った結果、最終製品の楽しさ、嬉しさというよりも、場におけるサービスを叶えることが最優先されたものづくりとなってきている。単一の部品が、いくつもの価値に関わることで、部品不足で自動車を組み立てることが出来ないなどのニュースが飛び回っているのは周知の如く。

それが悪いというわけでは無い。ただ、開発エンジニアの価値って認められているんですかね?日本のガリバーという番組があるが、多く、存じ上げているお企業様が登場し、世界に冠たる企業であると褒め称えられているわけだが、多く、最終製品まで手がけていらっしゃるお企業なのですよ。B2Bであっても顧客の顔が見える。開発エンジニア価値を技術者が自信を持って認識できているということではなかろうか。エンジニアの価値創造能力の向上が新規開発の原動力になっている。

全ての生命にとって唯一の共通項が「時間の長さ」だ。将来は必ずやってくる。やってくる将来において、その時刻における旗手の皆様に胸を張れるのか邪険にされるのか。マーケットイン型もプロダクトアウト型もビジネススタイルとして固定観念化しているわけだが、大企業、中堅企業が市場忖度を繰り返している間に、漸くこの国にもマイクロサービスに資するマイクロプロダクトを上市する若者が増えてきた。旗手である。過去に忖度する方々は、もう、ご退場の季節である。時代は繰り返す。常に新しいことが定常状態である。だから先取りする。それだけだ。