自然

成る程と感じるところがある。ハワイキラウエア火山の大噴火は収まる気配は無く、まぁ、元来が地球のホットスポットに湧き出た溶岩で出来ている島なんだからどんどこ噴火が続くのは当然のことだ。そこに人が住んでいるということが後付けみたいなもんだから、自然の猛威に何も言えることはない。

成る程というのは、ハワイ郡の郡長殿が「自助」とおっしゃったこと。最終避難命令という単語を使い、これ以後、命令に従わない住民に対して救助行動は絶対にしないと発令された。見事である。救助隊も人である。家族もいらっしゃる。その方々が危険にさらされる。税金対応云々ではない。日本では出来ないんだろうなという発令が成されるところが成る程なのである。

当たり前とか駄目は駄目とか、それこそ至極当然の事であっても通らないのが日本のしきたり。無理を通して道理を引っ込めるのが我が国だが、道理を通すところが流石だなと感じた次第。地球のくしゃみに付き合って勝てる筈もなく、大英断である。

このまま永遠に来ないで欲しい東南海地震だが、その時、我々はどのような行動をするのであろうか。自分自身、吹雪で凍える人を前に、自らのシャツを脱いで着せる勇気が出せるかどうか。極限の選択なのだが、常にその覚悟は必要だ。地球は生きている。そう感じる。