時々思い出す核融合による無限のエネルギー発生。重水素と三重水素の核融合反応を連続的に発生させて、人工太陽を地上に作ろうという壮大な計画である。燃料1gで石油8トンを燃やして得られるエネルギーを発生させるのだが、水素を1g集めるって結構な量ではあるのだが、原理的には可能ではある。
日本では量子科学技術研究開発機構が頑張っていらっしゃるが、熱エネルギーを生み出してタービンを回すという原理は火力発電や原子力発電と変わらない。なんだか新しみが無いなと思う。地上に太陽を作って大丈夫かと言う心配事も、これまた延々と言われていることだが、小生が生きている間には完成しないのではないかと思ったりもする。
入れたエネルギーよりも大きなエネルギーを取り出し続けなければならないわけで、永久機関の魔法を見せられているような、そんな気分にもなるのだが、核融合とは通常のエネルギー発生とは全く異なる概念だから、それは夢を見続けたいと、少しは思ってはいる。
夢が少ないというか殆ど無いというのが現代社会であるから、少しは夢があったほうが良い。いや、多くあった方が良い。その昔(今でもあるのかな?)、ガマの油売り大学には四六のガマからしゃれで付けた「ガンマ―10」という核融合実験施設があった。四と六を足してガマ10ということなのだそうだが、いつかはきっと出来ると信じていると、ひょっとすると出来るかもしれない。短期決戦だけの日本になっていると思ったが、そうでも無い人達が居る。それだけでもほっとする。爆発しないことを祈るだけだが。