技術廃棄国家

来年になると日本人女性の平均年齢が50歳に到達するとかしないとか。凄いお話である。短期的にも不景気で、将来を長い目で見ましょうなんていう風潮は全く無い。何かを作ろうかなと思っても、「数が多いもの」が海外製品だったりサービスだったりするのだから、お金儲けはもう無理だ。

ドローンを見てもわかるように、先進的な技術があったのに「あれは危険だからダメ」という法律を作って、技術を捨てる方向に行く。検索エンジンは著作権法違反であるという国民の声で、結局のところ、海外のものを採用する。日本の行政・政治は日本産のアイデアは破棄して、育てることは決してしない。

大企業が新しい事に挑戦しない根本原因がそんなところにあるような気もする。大企業がクラウドファンディングでお金を集めて製品作りをしている現状は悲惨としか思えない。高齢者が過半数を占める時、多数決社会において、新しい意見は完全に抹殺されるのだろう。益々新しいサービスが生まれにくい国になっていくのだろうなと思う。

精神衛生的に何かを変えていくというのが性分に合っているのだが、それが全く不能になっていくのであれば、もう、何処かに逃げ出すしかないのだろう。しかし、遺伝子的にそれに対しても拒否反応を示す。何が何でも長期的視野を持つ。そう考えて毎日を過ごすしかない。息苦しい。