根本を見ない国

きちんと数字で出てくるものだなというものが、再びのコロナ禍で御座いますな。経済優先の世界情勢であり、科学的定量性のある対処が出来ないこのウイルスに対して、とても勝てそうにないなと感じるところです。東京において100人越えの新規感染が認められたわけですが、この昨日の7月2日というのが定量的に「なるほど」と思った次第でして、完全解除状態となった6月19日から数えて2週間目。2週間で発症しますよという定量数値がきちんと出ている。

夜の店というキーワードが飛んでいますが、本当にそれだけか?スケープゴートと作りたいだけでは無いのか?PCR検査数は東京近郷以外では増えることは無く、地元では100件、隣県では10件程度の検査数で「罹患者ゼロ」と発表して胸を張る。これで良いのか?専門家会議メンバーを突然一掃し、新規に立ち上げて、言いなり機関を作り上げる政府流。まぁ、いつも言うことだけど、国民が選んだ政府だからね。承認しないといけない。

7月に入って、いよいよキャンパス内で来客が本格化し、対面対話が増えてきているが、コロナ禍で余剰人員が大量に出ている、新規仕事を見出したいなどのご相談を頂き始めた。厚生省によれば解雇、雇い止めがコロナ禍を理由とした数が3万件を超えたという。限界まで頑張っても、会社そのものが無くなってしまう状況になっているわけで、これも全ての人に平等にやってくる恐ろしさである。新聞紙面を見れば経済状況の悪化は留まるところが見えないわけで、「今の仕事」にしがみついている限りは明日は無かろう。

東京のみに仕事が集まり、東京のみが住民が増え続ける。地方には空き家が溢れ、放棄耕作地も無限に増大を続ける。隣国が買い叩き、日本の土地や水って他国に占拠させて良いのかと思っていても、なんの法的取り締まりは無く、居住者密度が高いわけだからコロナ禍の抑制が困難になっているのは当たり前。小手先では無く、人の暮らし方、働き方まで突っ込んだ議論は全く出てこない。テクノロジーの活用がイメージされない中、結局、感染者爆発に向かっていくのかなぁと、漠然とした恐ろしさを感じている私であります。