再びの安心?

昨日、バスが云々と話題にしましたが、大型車の転覆が継続していますな。新城で大型トラックが高速道路側壁に激突し、ドライバー氏が亡くなられたとの事。ニュース記事の情報が少ないので大型トラックと乗用車が接触して、そのはずみで大型トラックが側壁に激突したという時系列で紹介されているのですが、どちらがどういう運転の状態となって、結果が引き起こされたのか、その因果関係は今後、明らかにされることであろう。いずれにせよ、2台の自動車の相関関係に依って人が一人亡くなったという結果である。

このような事故が発生するにつけ、昨日の「睡眠時無呼吸症候群」だったのではという内容につけ、もっと積極的に自動運転技術を現場に導入していこうという機運に全く繋がらないことに情けなさを感じる。科学技術立国になろうという政府のスローガンは良いのだが、ちっとも実を伴っていない。事故が発生したら誰の責任だと、常にそこに戻っていく。世界を見渡せば既に公道実験が成されていたり、専用軌道を作って実証していたりと、国の将来を見据えたインフラへの投資が成されている。それがこの国では全く見えてこない。

国の将来が語られないのだ。極めて軽い口調で、政治家諸氏が低レベルな記者の質問に答弁していたりするのだが、記者殿にしても、所属する企業への政治家からの圧力に屈せず、国の将来を思って取材をして頂きたいものだ。誰もが立てる場では無いのだ。選ばれし民が、選ばれし民に問いかけるのだ。それなりの覚悟を持ってやって頂きたいと願う。

自動運転になれば事故が発生しないというのは迷信だ。それは間違いない。しかし、ブレーキとアクセルの踏み間違いなど、安易なミスを犯す人間と比べてどうなのか?疲労困憊で運転することは禁止されているが、それを人間が確実に守るのか?それをカバーできるのが科学技術であるとするならば、モビリティにおける死傷者ゼロを目指す国くらいのことを政治家殿が言ってもばちは当たるまい。勿論、予算はそれなりに必要だが、それこそ税金の使途としては正しいのでは無いか?誰もが加害者、被害者双方になりえるのだから。安心を獲得できる国。そうあるべきだ。