B2C考

B2Bのお会社が、思い切ってB2Cの商材を創られたのだが、そのホームページを拝見してバリューブリッジなどで解析をしてみると、その商材を通じて顧客が成し遂げないというか、なって頂きたいという幸せが描かれていないのだ。こんなに凄い技術を組み合わせているのだとか、何十年の歴史ある技術で、世界トップの技術を使っているから買いなさいと言う、そんなページになっちゃうのですな。妙な広告代理店やコンサルなどを使っていないところは高感度高いのですけどね。

少し前に商材解析をさせて頂いたお会社は、B2Cでは無かったので、B2Bのカタログがある程度わかりやすく、それなりに技術の階層を読み取れて解析しやすかったのですが、そのお企業様のホームページを見歩いていると、一体、何を誰に届けようとしてホームページを構成しようとしているのかさっぱり解らない。「壊す人を募集中」みたいなことがリクルートページにあったりするのですが、それは納得する。このままで良いわけないと開き直っているのだなと感心する。

そのB2Cの商材も、とあるブームが去ってしまったので、これから注目度が下がってしまうのかもしれないが、鳥インフルエンザなどの対策にも活用できる商材だから、マーケティングにもうちょっと力を入れたら良かろうにと思ったりする。EVシフトで仕事が無くなっていく技術持ちの皆様には参考になる取組だとは思うのだけれども、内燃機関で薄利多売の癖で、数が出ないと事業部ごとつぶしてしまうという悪い癖が出ないと良いなと思っている。

物欲が無くなっても、睡眠欲、食欲、生存欲が失われるわけでは無かろうという仮説の下、ビジネスを考えたりするのだが、G7のトップたちが雁首揃えて何を語ったのかは分からないが、物欲があって国民が多い国の勢いはもの凄い。知恵を結集して平和と地球環境保全の為に全力を尽くすことしかやることは無い。量産化で鍛えた技術は確かに凄いが、武器だけは永遠に量産化が続くのかと思うとがっかりする。そんながっかりを無くすような働きがしたいものだと本気で思う。