棺桶に両足突っ込んでいる身としては「将来を考えて行動しろ!」って言われても、梓の木を探して板にするなんてことくらいしか思いつかない。これでわかる人はよっぽどの人だなって思いますが、当然、青少年から45歳くらいまでの方々向けだ。2カ月くらい前から急激に増えてきた相談事なんだけど「何をやったら良いですかね?」って第二創業のヒントを下さいって問い合わせが爆発的に増えた。そんなこと自分でお考えなさいなとしか言えないけどね。
ただ、将来を考えて何をしろとは言えないことも無い。おたくは何屋さんですかとお尋ねすることは出来る。ちゃんと答えて頂ける人には出会えないけどね。私は鉄屋だとかね。それ扱っている素材でしょ?その鉄は社会にどんな価値を生み出すの?その生み出される価値こそ何屋ですよ。自社の技術を要素の要素まで分解していくと、何故、自社製品が選定されたのか見えてくる。それを次の事業に活かすのが最も早く結果が出る。その技術をどう使うかは、まぁ、トンチ力も必要ですな。今ならゼロカーボンとかねいろんな社会ネタが落ちていますから、それに関わることをターゲットしても良いですな。
出来上がったお会社で進路変更は極めて難しい。第二創業なんてそう簡単にはいかないけれど、これから社会に飛び出そうという方には少し考えて頂きたいなと思う。終身雇用なんて不可思議な考え方が成り立っているんだけど、結局、人件費の元となっているから、企業も頑張っている人に余計に給料を払って、寝てばかりいる人に辞めて頂くことも出来ない。フリーターとか言っちゃうし。やりたいことを他の人よりも図抜けて出来るのなら、そのやりたいことを定量的に表明して、やれる環境は日本にもある。欧米のようなエンジェルはそうそう居ないけど、ゼロでは無い。日本の大企業の行く末はエンジェルになるくらいしか無いのではないかとも思っている。
将来のことを考えてというのは、小さい頃からやりたいことをしっかり見定めて、それを実現するにはどうしたら良いかを真剣に考えて欲しいということだ。日本企業に就職しても多くの企業には先が無い。無駄な規制が山ほどあって、政治家諸氏は腹をくくらない。どんどん後回し。だからこの5年から10年以内に起業して、自分で稼がないと終身雇用先なんて無いからね。将来の自分の進路を自分自身が創り出していく気概が無いと、まぁ、お先真っ暗な時代ですな。まぁ、小生などはとっとと違うところに行っちゃうから良いけどね。ご健闘をあちらから拝見いたします!