加工考

半導体業界は活況である。ハードディスクを半導体に置き換えて、高速・省エネを獲得する流れは止まらない。一旦置き換えれば、保守が待っていて、これは暫くは新規開発が置いてきぼりとなりそうな、日本の場当たり主義が炸裂し続けるだろう。気が付けば売るものが無くなっている、いつものパターンが見えている。 

一方でナノメートル領域の加工を印刷業界がし始めている日本もある。時代は実に美しく楽しい。ある技術を守るか、攻めるか。明日、存続している研究も企業も、攻守が決める。当たり前なのだが、人は守りに入る。今の時代にそんなものはない事に、判ってはいるが、目先の利益にしがみつく。結果、明日がなくなる。 

とある理由で、自動車の金型に触れたのだが、数ミクロンレベルのうねりとか、普通に有るんですね。半導体業界では有り得ないサイズの歪みとかうねりとか。小生的にはゴミより酷い状況が、定常状態にある。世界的にやってきている軽量化の嵐に着いていけない。それが日本の現状だ。 

こう書くと特殊なレベルのお話と聞き流すだろう。それらの民は既に滅んでいる。マスプロダクトが既にサブミクロンの世界に入っているが、日本くらいだろう、自動車の加工精度が世界の共通言語だと思っているのは。挑戦している者とそうでない方々。結末は見えている。