踏ん張りどころ

ちょっとだけ驚いたのだが、あの島根国においてT氏の基盤の影響力が及ばなくなったことである。15年ほどになろうか、その地に何度か呼ばれ訪れたのだが、T国と言っても良い程の空気感に窒息した。異様とも言えるその民度を構築されたT氏の力の強さは、新潟におけるT氏(同じT氏だが異なる人物である)の有り様とは異なり、ドメスティックな国家建築であったことと、その関係者がTVなどで活躍している現状を考えると、3万票差に驚かされた。

素直な感想である。本当に驚いた。SNS的なニュースだから信用しているわけではないが「マネーへの汚さから投票を放棄しようと思ったが、投票は国民の義務だから、J党候補者に投票した」という現地の方の意見は「そうだろうな」と納得するものであった。何があっても、どんな不正があろうとも、そんな人ばっかりのお土地柄と思っていたのだ。今回の3件の国政選挙において、唯一の明確なJ党候補者であったことも驚きの結果であった。

しかしながら、対立候補におかれては、純粋に野党候補者ということでは無く、出自を辿ればJ党であられるわけで、見せかけの野党候補でいらっしゃって、首相殿に置かれては、まぁ、足元は揺るがないと思っていらっしゃるのかもしれない。投票者に置かれても、まぁ、今回の金銭問題など希薄な程の政治的恩恵を受けていらっしゃる地域であるから、見せかけのポーズとしてうってつけの候補者の登場に安心したことであろう。

どんどん下がる円の価値の最中の国政選挙であり、その選挙結果は円安を加速させるんだろうなと思っていたら、案の定であり、海外に対する我が国のプレゼンスの低さを露呈している。この機に海外旅行に行ける富裕層の多さに驚き、また、国内の商材に手が出せない国民に代わってお金を投じて頂ける海外からの旅行者に感謝するべきなのかもしれないが、ものづくりの提案などを拝見して、その提案書のチープさに愕然としながら、諦めず、教育という場で両足を踏ん張らねばと、歯を食いしばり血を滲ませることに命を懸ける私であります。