田沢湖より北西の位置に秋田県上小阿仁村がある。愛する秋田県を応援し続けたいわけだが、昨日、日本で初の自動運転車両による定期営業運行が始まった。この日本初というところが素晴らしい。テストを延々と繰り返し、結局やらない都市部より、税金を正しく使うという点において極めて優れた取り組みである。一部の区間では係の方が助手席に座るという事なのだが、取り敢えずの間は安全確保のためやむを得ないであろう。いずれ単独自動化に進んでいただきたい。
住民の皆様も、従来の運転手付きバスをよくぞ諦めた。そのことに敬意を表するのである。運転手の確保が困難で、人件費を考えたら公共交通機関は全廃となるか、自動運転運行を選択するか。2年間の実証実験の後の実行と言うことなのだが、恥ずかしながら実施されていたことを存じ上げませんでした。これから他地域に良い波及があることを望みたいですな。
東北地方は保守的と思ってしまうのだが、縄文時代では先進的取り組みが成されていたわけだし、中央集権的政治に最後まで抵抗した独立独歩の精神が強い地域なのだと思っている。新幹線の接続が遅かったこともあり、様々なサービスが遅れてしまってはいるものの、半導体のメモリ工場が立ち上がっていくなど、先進的かつ基礎的な開発能力の高いエリアである。
北海道も含めて、寒冷な地域ということは、データセンターなど無駄に冷却を必要とする近代産業にとっては得難い環境なのである。これらがどんどん活用されていくのではないか?今まで未開であったが故に、これからの優位性が極めて高いと考える。その地に生まれた自動運転の「有料」の定期運行は実に先進的取り組みである。敬意を表する。