12月もあっという間に一週間が過ぎた。驚くべき速さである。毎日は猛烈に濃いのだが、気が付くと日が暮れて、朝が来ている。何も12月に限ったことでは無い。これが日本の標準であろうと思っている。世界の富が8人の個人にあり、残りを奪い合う地球と言う星における生活は、まぁ、こんなものだろう。苦しいからこその毎日だと、ひたすら自分に言い聞かせている。
立場上、他の事業所(大学とも言うが)の様子を追いかけている毎日なのだが、他人の庭の花は常に赤く、芝は青い。どきっとするニュースに溢れている一年であったわけだ。令和2年度までは平成19年まで急激に減り続けてきて、一息ついている18歳人口減だが、いよいよ令和3年から新たな減少加速を始める。事業所毎の差別化的提案競争が激しくなるのは必至である。
全国の国立大学入学学生数が大略年間で10万人弱なのだが、それに対して、18歳人口が毎年2万人程度減り続けはじめる。それなのに国立大学は要るのかという議論は必ず起こる。企業であれば、ユーザーが減るのだから生産量を減らし、工場を減らすのは当然の方策である。要らないと社会に認知されれば直ちに消滅するのが、今の大学の置かれた立場である。
教育の質を上げ続けなければならない。その為には研究の質の向上は必須なのである。それは破産した国家で担えるものでは無く、社会も一体となってその役割に関わって頂かないと、国家そのものが地球から要らないと言われかねない。ギリギリのところまで引っ張ってしまった、そんな日本の状況であると、社会の皆様にはご理解を賜りたいと、ひたすら努力の私であります。