空元気を出そう

GDPが約マイナス7%ということは、実質の給与が7%減ったと言う事だ。もしも自分は減っていないというのであれば、それは他の人がその分もかぶっていると言う事だ。税金が上がり医療費、介護医療費等が上がって、確実に目減りした状況に出会うと、なんだか心が寒くなる。その寒さに負けるとコロナにも負けそうになるので、ここは意地を張る。まぁ、そうでもしないとやっていけない。

自分の足元を見ると、大地に呑み込まれていきそうな気分になるから、大法螺でも良いから天下国家を考えるのがよろしい。小さなことを積み重ねるということは日頃の行いで有効なのだが、天下の情勢を転換するには小手先ではどうしようもない。どうしようもないから大きなことを考え、そしてそれを身の回りに語るのがよろしい。

哲学者が何故名を遺したかと言えば、気候温暖、作物豊富な時代にあって、芸術に溢れた中にあって、市中で哲学者が人生を語ったからだ。語られた人生に対して、自らを省みて、納得した者が多かった哲学者の名が残った。街角に哲学者が経ち、辻説法をする。市中の民もそれを聞くために街に出て、自ら考え様々な世論が出来た。

好みの世論だけを事例に挙げて、全国民の意思の如くに上意下達するリーダーの下、これからどんどん心が寒い世がやってくる。地球は温暖化するが、心が寒冷化するようではよろしくない。空元気も続けていけば本当の元気になるだろう。いや、そうなるような思考をしなければならない。そう思う。