突然、大雨になる。秋が近づいてきたなと感じるのだが、その振りっぷりは、その昔の夏の夕立、馬の背を分ける勢いだ。何やら音がするなと外を見ると、昼の暗闇に雨を弾くアスファルトである。そのまま涼しくなるわけではないが、熱帯夜の状況からは少しは外れてきたかなとほっとするのである。例年のこと、季節は進んでいる。当たり前のことと想いたい。
身の回りに当たり前が減ってきている。突如として天から新しいルールが降ってくる。その都度、腹をくくって対処案を出すわけだが、あくまでも対処なので、こちらの対処をやっつけるのがお上の対処であって、対処のやり合いになって真に疲弊するのだ。そんなことは知らないと言っていられないわけで、なんとかしなければと思考するわけだが、独り善がりでは何にもならない。
既に9月に入っているわけで、次年度に向けての仕掛けが猛烈な勢いで動き出している。仕掛けは毎年大掛かりになるというわけではなく、姑息になっていくから始末が悪い。その姑息な仕掛けに掛かってしまうとさぁ大変だ。泥鰌など出てきてくれない。一緒に脳天逆落しに成る。良くもこんな事を思いつくものだ。苦笑いである。
それは素晴らしいですね!という明るいニュースを最近聞かない。地雷原に放り出され、地雷を踏みまくってのたうち回っている気持ちに成るのだが、そこで滅入ってばかりはいられない。新しいことに常に挑戦しなければならない。新しいことは生み出さねばならず、生みと育てる苦しみを味わって、次の海の苦しみを想像するのだ。新しくないといけない。どんなに小さくても良い。新しい企画があれば元気になる。卑屈未練な企画が東からだけで沢山だ。そう実感している。