自然の猛威

時々刻々と変化するという状況をビジュアルで体験するのはなかなか無い。からっと青空、昼過ぎから雲が飛び始め、夕刻には鼠色の空になる。風も湿度を含み、細かい雨も混じってくる。東海地域に在しているから窓ガラスにテープを張る程のことは無いが、妙な空模様に緊張する。そんな昨日であったわけだ。昨日の午前中、ちょっとした理由でホームセンターに立ち寄ったのだが、駐車場は満車で、水だの何だのを求めていらっしゃる。備えるということは重要なことだ。

自民党総裁選挙なんてのを並行してやっているはずなのだが、その人達の、国民へのメッセージなどはTVやネットで全く乗ってこない。言っていないということもなかろうが、恐らくは次の首相になるひとなのだろうから、非常事態での自らの方針がどんなものか聞いてみたかったのだが、残念ながらアンテナにかからない。ふぅぅんと思う。なるほどね。そんなもんだ。票は持っていないからね。それだけのことか。

数億年前のお話で恐縮だが、地球が凍りついた後、火山噴火の炭酸ガス濃度の高濃度化によって一気に温暖化が進み、強力な台風が海底までかき混ぜたと言われているが、その時の台風は600hPa級であったそうな。今回の台風と並べて考えることも出来ない。それ故に生命が爆発的に種を増やしたという。巨大台風のお話を聞く度にそれを思い出すのだ。今回の台風は、生命の分化を生じさせる程のパワーなのか。

なかなか出会えないパワーである。自然災害の猛威と書いてしまうと、極めて安直に思われてしまうのだが、そんなことはない。自然の力の源は、何と言っても太陽なのだ。あの輝きが発生源と考えれば、人間などは何をやってもかないっこない。かないっこないなら普段からの考えようがありそうなものだが、小手先の平穏を守ろうとする。違うのだろうなと解っている。解っているが、自然に戦いを挑む。もう少し賢く成れないだろうか。コロナだって自然だ。台風や地震と同じだ。そんなもんだろう。