投棄

予防接種の予約をすっぽかした人生の先輩のおかげで、貴重なワクチンが下水に投げられる。生鮮食品を指で押しまくって、お店への損害行為はもちろんの事、生産者へのリスペクトなどかけらもない。勿論、後から来る客の事など、人生で一度も考えたことが無いのだろう。3000人規模の接種という数字にも唖然とするが、こんな国では総選挙の投票率が100%に近づくことなど、生きている間に絶対にないなと確信する次第。

大阪では新規感染者数が1000を超えたとのこと。国民皆調査を掛けて撲滅しない限り、無駄なワクチンが増えるばかりであろう。変異が変異して、ワクチンが効きませんとなった時には、もうどうにも止まらない。経済活動が重要であるのは間違いない。しかし、それより命が大切。それも当たり前。

投げると言えば、12年の半減期で電子β崩壊を起こしてHeに変身していくトリチウムの海洋投棄が決まりましたな。基本的に天然由来のトリチウムは、人体にも普通の生活で取り込まれているわけだが、海洋投棄によって、海洋生物のトリチウム濃度が上がり、それが巡って人の体に入る。水の形で取り込まれるから、遺伝子にもきちんと作用する。電子的打撃だから、近距離被ばくを起こす。要するに遺伝子を壊す。

そんなものを閣議決定だと安直に言う。基本的に中性子一個分の重さしか、通常の水素と違わないから、遠心分離で分けると言っても相当に大変なことは事実だが、原理上、出来ない代物では無い。なぜやらないかと言えば、その装置は原爆製造に直結するから。一方で、地球規模での海洋汚染は認めてしまう。どうなってんだろう、この国。何でも断捨離すれば良いというものでもなかろう。若者が未来を決められない国。嘆かわしい。