しなやかに

しなやかに受け止める。受け流す人には沢山出会うが、なかなかどうして、受け止めて頂ける方もいらっしゃる。この受け止め方というのが曲者で、結局のところリジェクトなんだけど、それをはっきりと見せつつも、しなやかに慮って頂けるというか。そうざらに出会えるタイプでは無い人も居るものだと感心した。

こんな時に誰かと会ったのかと、なんだか、つい先日もぶぅたれた記憶があるのだが、どうしても対面でなければ嫌だという昭和10年代の方が議長になるとそういうことになるわけですな。頑固一徹、対面以外は話し合いは出来ないという主張なんだけど、一緒に何かを食するわけではなく、3mの距離でコーヒーを飲んだくらいだ。何が面白いのだろうか?

このようなかたは大激突がお好きであって、しなやかなんて遥か彼方の出来事で、激流と濁流の激突みたいな会議になる。これはこれで小生は嫌いでは無い。枯山水的にお付き合いをさせて頂いて、拍子抜けして頂くのが楽しくて良い。きちんと主張をしながらも、動かざること山の如く。

しなやかと言えば猫が代表格だ。考えているようで考えていない。欲するままに行動し、嫌ならしなやかに逃げる。逃げた猫に罪を感じる人は居るまい。これが極意なのだろうと、そのしなやかな方も、猫にはかなわない。小生などその対極に居るのだが、目指してみたい気持ちはある。今日は猫で居よう。そんな気分だ。