産業展示会などは、GoToキャンペーンの対象になっているのかどうかは知らないのだけれども、へっちゃらで過密状態で展開されていますな。何か行かないといけないような雰囲気で、出掛けてみたのですが、会場内で粗密がはっきりと分かれて、何が求められ、何が捨て去られているのかが明瞭に分離されていて『なるほど』と実感した次第。勿論、こんな時期ですから、平時に出品されるトップアスリートの方々はいらっしゃらないわけなのですが、アジアの国々の元気さとチャレンジスピリッツに感銘を受ける。そればっかりが強調される。
とは言うものの、正常進化の範囲内であって、これはびっくり仰天だというものには出会えない。と言うか、そんなものは展示会などに出てくる必要は無いのだ。売りたいから展示会に出すのであって、潜在的欲求を満たす、あるいは呼び起こすものが並んでいるわけでは無い。それでは何しに行ったのだと聞かれてしまうが、それはそれ、まぁ、いろいろありますわな。産業用PM2.5どころか、窒息しそうなマスクを付けて、恐ろしいから名刺交換もせず、頑なに手を後ろ手に組んでのしのしと歩き回る様は、異様な光景だね。
それでも従来には、中央には設置されなかったと思われる、巨大なファンなどの展示があり、空気の循環という観点においていろいろと工夫があるなと実感致しましたよ。ただ、埃を気にする精密機器の製造現場に置かれる代物では無く、市場価値が明確になっていないものづくりとその展示の在り方は、旧態依然で、中京地域のものづくりの閉塞感を示しているようで寂しい状況でしたな。イノベーションの無い展示会。もう、終わって良いのではと感じましたよ。展示会そのものを大きく転換させていかないと、後追い技術も無くなった日本になってしまうと感じましたな。
AI・IoTを活用する、旧来無かったサービスを構成するものづくりと、今、モノとしては何もないけれども、夢のサービスをイメージしている若い起業家、そして小学生達とのコラボこそ本質でしょうね。従来の改善だったり、ほんの少し綺麗になったりとかね、3Dプリンタが正常進化したとかね、もう、どうでも良いですよ。3Dの金属プリンタは、多くの職業を過去のものにしそうで、それは面白そうでしたけどね。ロボットなんかは、もう、何も驚かなくなったしね。真剣に夢に没頭する子供が元気で遊んでいる社会。それが一番正しいんじゃないかな?選挙にも行かないような大人は、とっとと退場してちょうだい。そう願う。