団塊の世代ジュニアの皆さんが大学受験した1990年頃は18歳人口が200万人を超えていた。驚いてどうするのだということなのだけれど、十数年前にインドネシアに出かけたときは、ジョグジャカルタの学園都市だけに限った18歳人口が300万人を超えていますということだったので、若年層が居ないという状況は、団塊のジュニア層においてもそうだったのだ。ここから急激に18歳人口が減少を始める。
現状、110万人前後をうろちょろしているから、約20年で半数まで減ってきたということだ。低レベル過ぎるお話だが偏差値と言うのがあって、それに一喜一憂させられて高校生時代を過ごさせられるわけだが、1990年頃に偏差値50と言うと「大学が来なくて良いと言っている」という状況だったのが、今では余裕で選択肢がある。勿論、偏差値とその偏差値を獲得している人数がガウス分布をしているわけではないので、進学して学びたいところに行けるという事では無いのだが。
ブランディングとマーケティングはとても重要で、文科省という本社方面を見つめすぎていると、本質を見失う危険性がある。プロの技術者を養成するための大学として、帝国大学とは異なる目的をもって存置している大学として、今までのように工学のデパートだと言い続けて良いはずはない。筈は無いのだが、それがどうなるという声は聞こえてこない。聞こえないだけで動いているのかもわからない。
月例会みたいな感じていろんな法人のみなさんとぶっちゃけトークをさせて頂いているのだけれど、東海地域は就職先と言う点において極めて恵まれていて、就職予備校としてのブランド力は、今現在はある。ただ、競合と思っていなかったところがいきなり抜け出してくるのは、箱根駅伝を見ても明らかで、旧来のブランドなど忘れっぽい日本人にとっては何の役にも立たない。人口動態を見ているととても面白い。約束された未来はそれしかないから。