医療サブスクは

人間ドッグにはサブスクリプションとして、いろんなものがあるということをご存じでしょう。ベースとして事業所の健康診断では測定してくれない範囲のことを調べ、気になるところがあったら、更に追加料金を支払ってくれれば測定してあげるよということなんだけどね。そのサブスクリプションメニューを選ぶ人は稀だということだ。健康オタクだったり、家族がそれなりの病気で亡くなっていたりすると、選択したりするのだけれどね。

このサブスクリプションを選択しない理由として「病気が治らないから」とズバッと仰られたお医者様がおられた。血圧計を購入するのは、高血圧範囲に入ってしまうと健康診断でうるさいから、日頃からチェックして、高ければ降圧作用のあるサプリとか薬とか、一過性かもしれないけれど、健康診断前にはなんとかごまかせるわけで、それ故に計測器を購入するのだと。早期発見でガンは5年生存率が高まると言われるようになったが、完治するわけでは無い。

大きく息を吸ってでお馴染みのレントゲン撮影など、被爆してガンを誘発しているのかなんなのか分からない。個人情報がどうのこうのと、まぁ、大騒ぎするものだからDXがちっとも進んでいない。折角、デジタル画像で直ちに時系列で比較出来る状況にあるのに、それが活用されている雰囲気すらない。画像データ解析から一年前からの変化を定量的に解析し、問題無しなのか怪しいなのか、直ちに判定が出来るはずなのに、判定は医師のみが可能となっている。

予防する、検査する、治す、健康になる、幸せになるというプロセスにおいて、結局、検査するところにのみ臨床技師・技士の皆様は関与でき、診断は医師と言う人任せ。これで検査技量を向上させようとかは思わない。更に、患者において、治るかどうか分からない病気の検査に追加料金を支払おうと思うはずがない。予兆の獲得の難しさ、健康でいることの難しさ。生きることが難しい国と言うことだ。それでも爆弾が降ってこないことに感謝するしかないのだろう。