心の断捨離

人は誰もが心が弱いですからね、折れるんですよ。しがみつくんですよ。新聞やネット記事なんかを見ていると、日本はDXが進んでいないことが問題だと騒がれるのですが、何でDXしなきゃいけないの?って強く言っていないから、今で良いんだってなってんのかなとも思うのです。それとDXって川下の一番儲かる人の都合に合わせることにもなるので、その辺りも中小企業のDXが進まない理由でもあるのかなと感じているのです。

古いネタなんですけど、カセットテープはなかなか滅びなかったですよ。今、断捨離をしていると、引き出しから出てくるのが磁気記録媒体。カセットだけではなくて、いろんなやつね。光ディスクだって、読めないものも沢山。ゴミの山ですよ。で、CDが出てきた時に飛びついて、日本語レーベルで最初のディスクを買って、「あれ、こんな音なんだ」って思い出を持っていますが、暫く、カセットデッキ、テープは売られていましたよね。その商売にしがみつく人達が大勢いらっしゃった。

破壊的イノベーションが起こっているのに過去の成功にしがみつく。もう、未来は無いって解っているのに、断捨離に数年掛けてしまう。どれだけの損害を出しているのか。売り上げだけでは無い、新しい事業に向けての教育も出来ないわけで、捨てられない経営者こそDX化の阻害要因なんだなって思いますよ。まぁ、「日本の」お役所なんかはね、
イノベーションなんか理解しないから最初から期待していないけどね。民間企業でそれはいかんって。

そして新しい事で自分では理解できないのに、若い世代に任せられない。「自分がやった方が早い」病。そんなこと無いって。自分が出来ることなんて全ての人が出来るに決まってるんですよ。だってあなたに出来たんでしょ?それより新しい教育を受けた方が出来ないとしたら、あなたのやっていることは既に世界のスタンダードから外れているという事です。捨てた方が良い活動なんです。もっと言えば、引退しなさいという事です。そう言われると心が折れる?いや、言うほうが折れるですよ。だから仲間の心を折らない為にも、挑戦し続けないといけないんですよ。そんなもんなんです。