某テレビ局が主催するアイデアコンテストの審査を依頼され、休日出掛けていた。日曜日だったからなのかなんだかわからないが、少々寒く、過労困憊の小生にとって厳しい環境であった。月曜日の朝、見事に鼻声になり、1階の皆様の笑いを誘うことが出来、それはそれで良かったのだが、なんだか調子が悪くていかん。熱が劇的にあるわけでもなく、まぁ、感冒であろうと古来の自己治療に取り組んだ。医者はいかん。医者は金のために嘘を付く連中だ。
血行を良くせねばならぬ。基本、代謝を猛烈に上げてへたった体細胞に引退頂いて、中から新しくしてしまえばよろしい。基本は風呂だ。体力が落ちたら風呂はいかんと医者は言う。医者が言うなら逆を行く。彼らは薬剤を高価に投与して稼ぐ。ただ、確かに風呂だけでは駄目だ。風呂は体力を奪うというのは恐らく間違ってはいない。その後、栄養を取ってとっとと寝るというのがポイントだろう。従って風呂上がりの準備をしておかねばならぬ。
血行向上のためには玉ねぎがよろしい。ただ、細胞から有効成分が溶け出すのは20分程度置かねばならぬ。だからこそスライスしてから風呂に入ってしまうのがよろしい。スライスして、すし酢とそばつゆを併せて、一味で整えた玉ねぎが湿る程度に味付けをしたらタンパク質の下準備に移る。玉ねぎは出てきた汁分を摂らないとなんにもならないので、味付け液はミニマムでなければならない。病の時は豚肉が良い。消化を助けるにはヨーグルトなど発酵菌が良い。麹も良いがちょっと酸味が欲しかったので、ヨーグルト、レモン汁、醤油とみりんを併せやや火を通し、それを混ぜて豚肉を漬け込む。ここまで来たらじっくりと入浴だ。
徹底的に暖まる。心底暖まるのが重要だ。中途半端ではいけない。骨髄まで血行を上げねばならぬ。上がったらそれが熱的に下がらぬ内に先程の食材を仕上げ頂く。豚肉は広げ打ち胡麻を振り片栗粉を薄くまぶし、オリーブオイルで焼く。玉ねぎとあわせながら頂く。主食はお好みだろう。病時は日本人は米が宜しい。食休みの後横になっていると、どかぁんと汗がでる。面倒がらずに下着を換えて再び横になる。明け方復活である。まぁ、病とはこんなもんだ。人間の野獣性に従って治す。自然と共に生きるべし。