CO2の排出量を削減しましょうと地球のあちらこちらで言っているわけだが、それは先進国がやたらと工業化というか、便利を追及してきたからで、工業化が進んでいない国々が、そのあおりをうけて、激しい台風などに襲われているのはとんでもないことだと思う。太陽電池云々と、あたかもエコみたいなことを言うが、巨大な重機で地べたを掘って、太陽電池が出来てからでは獲得できないほどのエネルギーを使って、酸化ケイ素をケイ素に換えて、それからも大きな電力を使って漸く太陽電池だ。
勿論、それだけでは無くて、色素太陽電池とかね、省エネルギーで太陽のエネルギーを獲得する方向に変わってきてはいるのだが、今まで、宇宙空間に反射されていた太陽エネルギーを地球に閉じ込める方向に向かうんだよね。現在、沖縄方面に集中的にやってくる巨大台風を見ていると、そんなに太陽エネルギーを地球に閉じ込めて良いのかなと思ったりもする。先日の精密工学会のお話もそうなのだけれど、一体、何処に向かって研究が進んでいるのかと疑問に感じてしまう。
CO2を出しませんというのであれば、現在、ロシアが「化石燃料を敵国に渡しません」と、まぁ、敵と味方という単純二元化路線でいくならば、エネルギーを供給しないというのは戦術として正しいわけで、それを良いことに、もう、ガスは燃やしませんとかね。それくらいの工業的変革があったも良いのではと思ったりする。そんなことをするとガス会社が潰れてしまうとか、そんな意見もあるだろうけれど、地球温暖化云々を言うのであれば、それくらいの英断が必要である。
思い切る。これはなかなかにして難しい。しかし、やらなければならないのは間違いないわけで、それは何も地球規模に限らず、足元の小さな組織でもそれは言える。時の為政者の英断で変えられるところはある。理屈をきちんと説明して、決断することもこれからますます必要になる。旧態依然の組織から無くなっていく。そんな気がする。