温暖化がトリガーかどうかは分からない。地球のくしゃみは突然やってくるので、人間の行動などあまりにもささやかで、地球を暖めているのが人類だという奢った考え方はさておき、山のキノコがどんどん減っている。キノコが減っているというべきか、暖かくなったエリアでは取れなくなって、東の寒い国ではクマが全部食べちゃったなんてことは無いのでしょうけれど、兎に角、キノコが山から消えちゃったらしいのです。
松茸などは金額を吊り上げるために不作だと叫んでいる可能性があるので参考にはならないが、様々な山のキノコが5割から9割減というから、これは不作なのだろう。山歩きの最中にキノコに出会うことがしばしばあるのだが、キノコだけは万が一、億が一があるので、登山中に食することは無いが、天然自然の環境のバランスが10年前とは変わってきていることは感じる。野生動物の植物へのアタックは相当に厳しい。春の新芽が無くなるのはここ数年感じる。つつじの花がかなり食べられてしまっている。山の花々を見に山に入ると、苦そうな花しか残っていない。野草ファンが多いと聞くが、根っこを残したまま山狩りをする盗賊はいなかろう。
山の環境は海の環境に直結するので、魚介類のありかたも大いに変わっていくだろう。というか、既に変わりきっているのかもしれない。サンマが云々と言われるが、食してみると、小生が購入するものが安価だからかもしれないが、なんだか脂肪が少なく、ぱさぱさのダイエットに成功したのかと問いたくなるような、引き締まったサンマしか入手できない。今シーズン、何度か購入してみたが、同様のサンマに出会うので、海の生態系も随分と変わっているのではないか?
キノコとサンマの因果関係は全く分からないが、山からキノコが消えたのに、八百屋でのキノコの販売価格は殆ど変化ない。養殖キノコだらけということだろう。一体、我々は何を食べているのか。考えてみればキノコが店頭に無い日は無い。となると、今、世間を騒がしている?キノコが山から消えちゃったというお話は、山男仲間の内々会話なのかもしれないが、朽ち果てた倒木からもキノコがなくなっちゃったというのは、クマや鹿が増えたとしてもちょっとびっくりネタなのだ。人が入りそうも無い尾根筋でも無くなったとなれば、これは気候が変化し続けた結果と考えるのが妥当かもしれない。化石燃料を燃やし続けて、46億年掛けて地球が作った環境を100年足らずで人間が変えたとすれば、それは物凄いパワーと言わざるを得ない。人間は何処に向かうのか。人間が生きていけない環境をせっせと作り出しているのだとすれば、なんと愚かなことか。そろそろ謙虚になりませんかね?