どうでも良い事だが、その大昔、地学部という、実にオタクで日陰的なクラブ活動をしていた。自分で作ったから卒業アルバムには顧問と自分のツーショットが掲載されているという、なんとも笑える図式だ。何故、地学だったかと言えば、気象庁に出掛けて真面目に気候変動を学びたかったからだ。今でいえば気象予報士みたいなものになっていたかもしれない。その時は、その資格が無かったから、今に至っている。
現在、太平洋沖に鎮座している低気圧は、極めて近い未来の台風のたまごであろう。日本列島に横たわる、本来であればこのまま消えていったはずの全線を元気にして、梅雨空を演出するプロデューサーである。地球規模の話だからどうなるか分からないが、ひょっとすると梅雨末期の台風として世間を騒がすかもしれない。
現在、7号が日本海をじわじわと進んでいて、次の台風のことを言っても仕方が無いが、沖合のたまごが居なければひょっとすると7号が梅雨前線を吹き飛ばしてくれていたかもしれないのだ。たまごのお陰で夏が来ない。どかぁっと40度みたいな、凄まじい夏が早く来ないかと、灼熱オタクの小生は思っていたのに、たまごが邪魔をしてくれた。
教員室のエアコンが老朽化のため、稼働していない。現時点で気温計は29℃を指している。扇風機は偉大だ。空気を動かして、体表面から水分を蒸発させ、気化熱を奪ってくれる。働き方改革で24時間働いてもOKになった。昨夜も硬い床とお友達だ。エアコンなし、布団無し、それでも24時間働くというこの国家だ。台風のたまごはどのように成長するのか。沖合の海水温の様子を知るにはもってこいだ。今年の夏を占う絶好のチャンスだ。ちょっと注目しては如何だろうか。