火星に水

火星に安定して水が存在するのだそうだ。氷点下68度だけれどもカルシウムが高濃度に溶け込んでいて液体の状態で存在しているのだそうだ。火星は一度も大衝突を起こしていない、初期太陽系の姿を残していると言われているが、と、なると、太陽系が出来た時から既に水があったということになる。極めて愉快な結果で、なんだか、そこいらじゅうに生命なるものが存在して居そうな、そんな気配である。

宇宙がどうのこうのという前に、砂漠をなんとかしろというお話もあるが、NASAの地球環境状況報告がとても面白かったのでご紹介である。1880年以降の30年平均気温から、現在、大略0.8℃の平均気温上昇が観測されている。その原因がなんなのか、様々な憶測が飛び交っていて、温暖化ガスなんて関係ないというお話もあった。小生も太陽活動の「たまたま」元気な時期にあたったのかくらいに思ったほどだ。

様々な観点から、太陽の元気さ、即ち、太陽から届く光そのものの影響、火山活動の影響、森林伐採の影響などが個別に評価されて、結局のところ、これらは関係ないということが極めて明瞭に定量化された。そして、確実に影響があると出てきたのが温室効果ガスの影響である。平均気温の上昇カーブと、大気中の温室効果ガスの上昇カーブがぴたりと一致するのである。

ただ、これとて自分で観測したわけでは無いから、ガセネタなのかもしれないが、まぁ、そうだろうなと納得するしかないのだろうなとは思った。カリフォルニアでは50℃を越える気温が観測されているが、日本の40℃の夏は来年も確実にやってくるということが学術的に証明されてしまったとも言える。火星の氷点下68度の涼しい環境とは裏腹に、地球では灼熱の夏が続く。人為的だということが恐ろしい。人類は耐えられるのか、それが妙に気になるところである。