名古屋で中央線といえば「しなの」ですが関東では「あずさ」ですな。新幹線よりも先に振り子を取り入れて、多くの観光客の嘔吐を誘う仕掛けが面白く、旅情を感じますな。「しなの」号は千種にも停車してくれて、名古屋市民に優しい特急であります。新幹線とは違って、旅感覚満載です。特にカーブと登りの連続は、目の前の紙コップのお酒がこぼれないかとハラハラドキドキ!旅ですな!
指定券を取るという、新幹線のようなネット販売では無いところからして旅なのですよ。その昔、ブルトレで旅をする時、並んで駅員さんと話をしながら寝台がどうだとか言いながら指定を取ったことを思い出しますな。なんとも穏やかで幸せな日々でしたよ。スピード感がまるで違う。今なら夜行高速バスなのかもしれないけど、身体を水平に出来るあの世界は格別でした。
今ではやたらと高級な寝台特急ですが、その当時は当たり前感覚満載で、ある意味安かったかも。宿泊付き旅でしたからね。朝風呂も駅にあったりして、良い時代でしたよ。その良い時代を名古屋から長野に向かう「しなの」には感じるのですよ。逆向きはなんだか落ちてくるみたいな勢いで旅感覚はゼロですね。これはつまらない。
晴れていればアルプスの山並みが美しく、寝覚めの床も楽しく愉快。善光寺平を望む日本三大車窓からの雄大さたるや、自動車では味わえない、流れるこ景色の面白さ。なのですが、今日はどうやら雨らしく、せっかくの車窓も眠りを誘うのみかもしれない。まぁ、雨には雨の楽しさもあり、「しなの」の旅の今日なのであります。