戯言だから暢気なネタが本当は良いのだ。日向で猫が寝ころんでいたくらいが丁度良い。秋らしく朝夕は少しは快適というところだが、この連休中は日中は「暑く」車に乗ればクーラーを使うという状況であった。暢気なネタということで「こんな温泉」が記憶に残っているというような、個人的趣味を語ってみたいと思う。
それこそ川っぺりにどんごどんご沸いている川浦温泉。どこだそりゃという方が多いと思うが、縁者のお陰で最も記憶に残っている温泉になっている「気がする」。気がするというくらいだから、この40年間、行ったことが無いという、それでもネタにするのかというお叱りを受けそうだが、少なくとも10回は行ったぞという、小生的には珍しい温泉なのである。信玄公が通った温泉ということで、山梨の一部の地域の方には「良い感じ」の温泉である。
今はネットで見る限り、随分と立派な施設になってしまっているようだが、広瀬ダムもできておらず、笛吹川の上流のそれはそれは野趣たっぷりの温泉であった。基本的に川っぺりに源泉がごぼごぼと沸いているのであって、川の水を取り込んでいかないと熱くて茹だるみたいなところであったと記憶している。
東京の小菅村から川浦辺りは、兎に角アルカリ泉であり、肌がすべすべというか溶けてなくなりそうな恐ろしさすら感じる。Ph9.98程度のものであるが、そんなところに入っていていいんかいという、化学を学んだ者にとっては凄まじく、大丈夫かという感じすらする。小菅も川浦も行くのは「ごっちょうでごいす」というところだが、残りの人生でひょっとすると一度くらいは再訪するかもしれないなと思っている場所であります。