テクノフェア

技術の祭典。この地に名古屋高等工業学校が創設されたのが明治38年3月28日。そこから数えて112年となるわけだが、何故だが11月1日が創立記念日となっている。熱田神宮に土師器を収めていたから御器所団地であり、その地に古墳を抱きながらものづくりの伝道師として、凛と立ってきたのが我が、名古屋工業大学である。

活きた教育、活きた研究、活きた課題を旗頭にやってくる明日を、人々の笑顔を増す日々にしていきたい、その想いで技術を価値に転換させてきたわけだが、本日は、正に展覧会。名古屋工業大学テクノフェアである。本学を挙げて興行を打つ。今年はたまたま創立記念日にあたり、何やらお目出度い雰囲気万歳である。ご来訪賜る皆様と共に10尺玉くらい打ち上げたい気持ちだが、消防がうるさいし、そもそも実弾が足りず、火器自粛である。

JR鶴舞駅から5分足らずで正門に到着し、直ぐに右手に映える講堂にて開催。本日はお天気よろしく、天に祝福された興行となった。有難いことである。技術を知り、技術の可能性を探り、そして、技術を価値に転換していく。社会の価値になればこそ、そこにイノベーションがある。既に使い古された感のあるイノベーションだが、あっと驚くだけではイノベーションとは言えない。貨幣価値が生まれてこそのイノベーションである。

700万年前、人類を生み出した地球だが、同一種がウイルスの如く増え、地上を埋め尽くすとは思ってはいなかったろう。人は謙虚に親である地球に感謝し、争い無く、笑顔で次世代を迎える心の広さを獲得するべきだ。それこそ価値であり、人々が共有するべき出来事であるはずだ。本日、御器所団地にお越しの皆様には、気が付いたら笑っていた、笑顔になっていた。そんな一日にして頂きたい。ようこそ名古屋工業大学へ。お待ち申し上げております。