名古屋から金沢に車で行こうとすると、北陸自動車道と東海北陸自動車道の2パターンがある。籾糠山を貫く飛騨トンネルを有する後者は着工から36年掛かったそうな。飛騨トンネルだけでも10年を超える工事。黒部の太陽ではないけれど、破砕帯あり、湧水ありのとてつもない工事だったそうですね。お話をお伺いするだけでも手に汗握り、我が国の土木工事が如何に高いレベルにあるかを実感させて頂きました。
確かに走っていて「凄い」と感じるトンネルである。10kmを超えるとてつもないトンネルである。何しろ褶曲と圧縮、断層ずれを豊富に抱いたとんでもない土壌帯である。どうしてそんなところを狙うのだと首をかしげたくなる程である。見事な土木工事をもっと国民は誇って良いような気もするが、さらりと話をするほうが素敵と言えばそれまでだが。
ところが、例えば海外での新幹線車両に大きなミスがあり、日本の技術力に大きな?が付いてしまう状況にある。全ての技術が高いレベルで維持、発展を続けるには極めて困難であることはわかるのだが、しかしそれを成し遂げなければ我が国の発展は無い。リニアが南アルプスを貫くのだが、本当に大丈夫かと心配になってしまう。
リニアの工事もきっと知恵と勇気で乗り切って頂けることだろう。品川ー神奈川間の約37kmにもおよぶトンネル工事も楽しみである。品川を出発したら顔を出さずに神奈川に入る。なんという凄まじい計画か。故障しないエレクトロニクスも要求されるだろうし、様々な嘘をつかない技術の投入を楽しみにしたい。青函トンネルを抜くのに20年が掛かった。10年で南アルプスを抜くというが、無理はいけない。技術はやはり素晴らしい。そう思う。