l思い出はいい加減なもので、つい、数年まえの事だと思っていたが、指折り数えてみると、以前、岡山大学にお邪魔したのは20年も前のことだ。山の上の理科大にはその後に2度ほどお伺いしている。大学に立ち寄らずに、電車の乗り継ぎということで言えば6年ほど前の事で、更に福山停車に乗り換えるために岡山駅のホームに降り立ったのは3年前のことだ。だからなんだかしょっちゅう岡山に行っている気がしてしまっていたのだが、案外、大学にはご厄介になっていないことに気が付いた。
まぁ、全国に大学があるわけで、名工大以外にしょっちゅう出かけているところがあったら、それはそれで変だろう。適度な間隔だとは思う。設備サポートに掛かる集まりであって、大学にとってはお金が掛かる部門の集まりだけに、なんだか殺気を感じるのである。
少し早めに出掛けて学内をうろうろとさせて頂いた。大きな総合大学である。環境も良く歴史のある学問の府である。第六高等学校のナンバー校が前身であり、今後も地域の中心となってリードしていかれることであろう。
思い出の中に、工学部の前に堀というか川というか、そんなものがあったはずだと思っていたら、やっぱりあった。思い出の通りである。こんなのが旅の楽しさであって、記憶を繋ぐ楽しさだ。残りの短い人生だが、そんな記憶合わせがこれからの密かな楽しみかもしれないが、やなり新しい出会いの方が良い。そうありたい。