多くの地域で始まっている移住奨励策。小生も大鹿村とか良いかなと思った時もあったけれど、リニアのトンネル騒動で、この地上で生きている限り、安穏平穏ということは無いのだなと悟った次第。定住者というか、住民票がそこにあるということが地方居住地区としては重要なわけで、何が何でも人を引っ張ってきたいという事なのだろう。総人口がぐわっと落ち始めたからには「人が国家に生きる」ということを、それこそ幼児教育から徹底するべきだと思うのだが、まぁ、そうはならないでしょうな。
この約一か月の間に、三遠南信道路、中部横断自動車道、新名神高速道路等々、動脈的道路の開通が相次いだ。陛下の御退位、御即位に合わせたものかどうかは分からねど、自動車を使って動き回れと言う事なのかしら。若者の自動車離れなどどこ吹く風で、豊橋や富山の、所謂路面電車の活躍などどこ吹く風。巨大事業に繋がる、整備し続ける人が永遠に幸せになる仕掛けを大量に生産し、小さな努力は置き去りにするという、まぁ、変わらぬ政治の現れですな。
とは言うものの、作られたのであれば使ってみようかなという、やっぱり弱い心の持ち主でありまして、今まで、うねうねとした回り道でないと行けないところに、空飛ぶ絨毯で行けるのは有難い。税金で出来ているのであるから、税金を払っている身にとっては使っても良いわけであって、活用しないと損ではある。このあたりが悩ましいところ。
どんどん人が移動しやすい環境に呼応してからか、いや、それは関係は無いとは思うけれど、新人類の皆さんが、定住をしない活動がネット上をに賑わせている。シェアハウスでソフトウエアベンチャーが活動しているという時代が長く続いたが、その進化系なのかどうなのかわからないけれど、我が国においてもバックパッカー的に仕事も所在地も変えていくアドレスホッパーの登場を応援してみたい。そんな若者は今のところ目の前には表れないが、時代がもしもを許すのであれば、40歳若返ってやってみたいものだと本気で思う。今週はそんなお話を展開してみたい。