自分の機能を担保に出来るか?

話は例によって発散し続けるわけだが、ちょこっと戻してアドレスホッパーなのだが、彼らは実際のところ、住民票を各地て移動させているわけでは無いだろうから、住民税と公共サービスの点はどうなんでしょうかね?杓子定規に考えてしまうところもあるのだが、仮面ライダーが住民税を払っているということを聞いたことはないし、新風を巻き起こして去っていくということが、旧態依然な状況をぶち破って、社会の通念をでんぐり返してくれればそれで良いということにしたい。

固定費を極限まで絞り込む生活というのがアドレスホッパーの趣旨なのだろうが、定住していないと就職を認めないという、幽霊は就職できません的な発想なのだが、これを打ち破っていくのは、それだけでイノベーションとも言える活動だ。最大の固定費が通信費ということになるのでしょうね。インフラが整備され、コワーキングスペースなんて当たり前の時代だからこそ生まれた環境でしょう。しかし、その環境を最大限に活かそうというのは、これは相当のチャレンジだと思う。

カタツムリの如く、家財一切を背負って移動し続けるわけで、縄文人ですら定住していたわけだから、その以前の人類の活動体系に戻っているということだ。山の中の隠遁的修業とは異なるのだ。社会と繋がりを持ち続け、尊敬しあう中での活動を続けるのには、極めて強い意志を感じる。ちゃらんぽらんなことでは無い。大学に通っていながらバイトにいそしみ、企業の人事をだまくらかして就職していく似非学生とは人間の質が異なる。

自分の可能性を担保にして、更に、その担保を大きくしていくには、常に心に「挑戦」の二文字を掲げることが必要だ。瞬間瞬間に出会った人の為に力を尽くすことが出来ないと、とてもではないが、その道には進めないと感じる。憧れることはできるが、それを実践できるか?なかなか難しい。悩ましい問題である。