空間喰い

そんなもの暇な時にやれという大きな声が聞こえてきそうだが、その「ひま=何にでも使える時間」を持っていないのだから仕方がない。数十年にわたって溜まってしまった文献などをデジタル化して空間を開けていこうという試みだ。試みというからには過去に数回、大々的にやってはきたものの、断捨離の難しさ、なかなか進まないのだ。

そうやってほったらかすと、新しく空間を塞ぐ道具たちが大勢押しかけて、見るも無残な魔窟へと進化していく。小生の居室が魔窟だと思っていたら、まだまだ序の口だから大丈夫だと、なんにでも上には上があるものだなと、先輩諸氏のking of 魔窟を拝見して安心してしまうからいけない。

昨年度は少なくとも、一日1品は捨てていこうという活動を目指したのだが、どうだろう、100日は出来たと思うのだが、空間を排除するモノたちは、多い時には数十という数で襲ってくるものだから、結局、新規モノ軍団が勝利を収めてしまうのだ。こんなことではと、今年こそはと頑張り始めている。

そればっかりだと、それこそ「暇人」となってしまうので、お仕事を行いながら並行して行うというところに辛さがある。計算機データだけでは生きていけない人種であるから、モノやこれからモノに成長するものが無ければお仕事にならない。歩ける空間くらいは欲しい。紙がなんでこんなにあるのだと、省資源化が叫ばれる昨今であるが、そうも言っていられない事件については、明日、語りたい。