学園祭考

1981年のガマの油売り大学の学園祭で、暗闇となっている部屋に入ったら、目の前にエイリアンが現れた。映研の部屋であった。落研に行けば落語があり、一服しようと思ったら謎の食べ物が出てきた。近所のおかみさん達が、栄養失調且つ飢えた学生向けに炊き出しをして頂いていた。今も思い出される学園祭の風景である。

街中の大学にやってきて、えらく違うなと感じたのが学園祭である。お上品である。雑然感が全くなく、おもちゃ箱感が無い。今年はメインキャンパスからは飲食関係が淘汰されたようである。実行委員会出版のパンフレットを拝見したが、いよいよもってお上品感が増したなと感じる。クレープで食中毒が東山で発生して以来、数年かけて保健所殿の影響がここまで来たかとため息が出る。社会の流れなのだろう。

休日のみとなったから、益々参加しないようになってしまった。パラダイスカフェは遠くなりにけりである。パラダイスに込めた皆様の笑顔は何処かにあるのだろうか?きっとあるのだろうとは思うが、探さないと見つからない。それぞれが笑顔になればそれで良いのかもしれないが、地域の皆様との笑顔の交流が、今後も続いて頂ければそれで良い。

学園祭の準備ということで、講義などが停止となり、休日増でただでさえ減りがちな講義日程が寸断され圧迫される。学生にとっても不利益な気がするが、学園祭で皆が元気になって頂けるのであれば何の問題も無い。実行する元気があるキャンパスと言うことだ。エイリアンは今もキャンパスで姿を現すのだろうか。ワクワクドキドキがずっと続く鶴舞大学であって欲しい。それに関わりたいと、正直そう思う私であります。