先輩後輩

先輩が後輩を辞任に追い込む。先輩風は台風より甚大な被害を及ぼす。綺麗さっぱりということは無い。お互いが良い関わり合いである内は良い。しがらみからくるいやらしいお付き合いというものは無くしたい。そんな場面が沢山あると感じる。二代目政治家なんてその代表格ですからね。お世話になったから次に投票するなんていうのも、悪しき慣習だ。

職人さんが次世代を目指す若年者に、厳しく、暖かく指導して、引退と共にその座を譲る。譲られた側は、伝統を守りながら更に自らの味を加えていく。これはとても美しく、あるべき先輩後輩の連携と考える。そこには無意識の尊敬がある。先輩から見ても、苦しく厳しい道に挑戦しようとする者に向かう暖かい尊敬があり、跡取りからすれば畏敬の念がある。

頑張る後輩を追い込んで天下の内緒話を聞き出すとは。ただ、マスコミに釣られてこれだけつまみ食いをすると、先輩が悪いのではないのかということになるが、天下り先で後輩から情報が欲しいという将来の色気から、進んでやったのでは無いのかと勘繰ってしまう。

天網恢恢疎にして漏らさず。政治家がどんな判断を下すのか分からないが、大臣がそこに居るのだから、屋台骨の事務系の不正は自らの足元の火であって、それをどのように処置をするのか。焼け残りがくすぶるようではいけない。それにしても人と人との繋がりは時として厄介である。諸悪の根源は私物化にあると考える。ポストは自分のモノという低俗な思考が組織を崩壊させる。許さない。