半導体を作らず使わず

世界の半導体の8.6%をApple社一社で使っているそうな。ちなみに第二位はサムスン電子で8%なんだそうだ。日本企業は10位以内には入っていない。これこそ日本の最大の弱みであろう。新しい半導体を活用する新しい機能創造に関係できていないということだ。挑戦の全く無い社会になっている。

販売する方においてはキオクシアが9位に入り検討している。とは言うものの、既に東芝半導体ではないし、日本企業とも言えないだろうから、日本企業は全滅だと言う事だ。国際的な最先端技術の集積である半導体チップに対して、作ることも使うことも出来ない日本が、AI等を搭載していく分野でどうやって世界に通用する製品を出していくのか?

窒化ガリウムを活用する分野においても、日本企業の挑戦は見られない。窒化ガリウム半導体を世に出していったのは日本人研究者であるのは間違いないのだが、その活用においては元気が見られない。元気が見られない間に酸化ガリウム半導体が台頭してきて、一体、どうなってしまうのやらと言うところだが、やっぱり活用という点においてはチャレンジが無いのだろうなと思ってしまう。

何故、ベンチャー支援を公的機関が担うのかということが話題になるわけだが、行政機関もうすうす感づいているのでしょう。最早、日本企業に挑戦を期待できないことを。挑戦とは他者から優秀な人材を引き抜くことと位置付け始めた日本において、人材教育も期待できない。であればベンチャーであろうと。背中を押してさようならということにならなければ良いのだが。少なくとも本学はそんなことはしない。寄り添って参ります。