コロナ禍ニモ負ケズ

とあるお会社が原料から最終製品まで国内で賄おうと準備を始められる。従来、市場価格を考えて、隣国から原料、中間材を輸入し、最終製品の組み立てのみを国内で実施し、国産ですよと仰っていたところを、隣国依存の高過ぎ状況を見直して、本当の国産に仕立てていこうと方針の大転換に挑まれるとのこと。これは相当のチャレンジである。人の雇用も増やすことになる。自動化を相当に導入するのだとは思いますが、その結果をトレースしていきたいし、成功を大いに期待するところである。

方や、世界中に原料、中間材を製造する拠点をお持ちのお会社が、今回のコロナ禍によるサプライチェーンの断裂は、チェーンの広がりが狭かった故であると、更に広くネットを広げられるとのこと。世界との協調ということで、こちらも思い切った挑戦でいらっしゃる。勿論、良い成果を期待するし、トレースを継続していきたい。

どちらも単にコストを下げるという事を謳ってはいらっしゃらないところが美しい。人件費の削減や利益率向上という、まぁ、企業としては当然の方向性で進んできた我が国の巨大戦艦企業殿ではありますが、その中から、別の方向に展開していこうという流れは、コロナ禍という黒船が来なかったら現れなかったのではなかろうか?

研究開発を怠らない企業群も頼もしい限りである。素材開発の内製に拘り、とある分野では世界シェアの30%を決して切らないという状況を作り出し、方や、最終製品の在り方を見直して、部品そのものを無くしても大丈夫な設計とモノづくりを実現していくお企業もある。世界が求めるもの、即ち、人々の心の感動を約束するモノづくり。それは価値がソーシャルにあり、そこに自らの要素技術の研究成果を打ち込んでいく人々がいらっしゃることが大前提であろう。そのストーリーの中に鶴舞大学は求められ続けるのか。そう言うことだ。