遥かなる自動化

フライスや旋盤といった、所謂、工作機械、特に、完全に手動の機械を使ってモノづくりをしている人なら、完全遠隔操作によるモノづくりに対して、不可能と思うところと可能と考えるところの両方があると思う。恐らくなのですけれど、それなりの専用機とロボットで、刃物の交換も含めて、±10μm程度のモノづくりなら、製鉄所近隣にどんどんモノづくりの場を作っていって、3km先で完成品が出てくるくらいのことが可能だと思うのです。設計者は、何処か、海外のリゾート地だったりしてね。その場に居る必要は何処にもない。

そうでないものは、これまた恐らくなのだけれど、人体に埋め込む機器とかね、個人にかなりフィッティングしていかないと今の所難しそうな気がする。これも単に気がするというだけで、3Dで臓器造形が出来る時代だから、遠隔で出来るのかもしれない。とある病院で断層撮影して、その結果が直ぐに臓器工場にデータが送られて、準備が出来たら何処かの病院のベットに横になると、気がついたら移植されているとかね。在宅勤務と現場操作って、気合を入れていったら、かなりの部分が在宅勤務に寄っていくでしょうね。

出来ないと言う人は、きっと、ハンコは絶対に無くならないと信じていらっしゃる人でしょう。責任の所在が何処にあるのかということはとても大切なことだけど、そんなもの、基本は最上位の人間に決まっているのであって、その他の人達は、一丸となって頑張るというのが基本としか言いようがない。その頑張ったという状況のKPIを、AIなりが監督していくというのが世界の趨勢なのだけれど、日本はひたすらそれを拒み続けますよね。一体、何処まで遅れていけば気が済むのだろう。電子政府なんて未来永劫にできそうにない。

コロナ云々の携帯アプリだって、ほぼほぼ広がっていないという。面白がって真っ先に入れましたけどね。極々隣人しか入れていないものだから、ほぼほぼ役に立たない状況にある。電子物性と言うか、そんな世界に生きてきたものだから、エレクトロニクス社会において、日本は頑張っていると思っていたのだけれど、世界の足元にも及ばない状況に「頭の中身」がなっていたのでは、全く約立たずの学問である、我が国にとってはね。まぁ、それでも拗ねること無く、安心、安全な世の中になっていっってくれればとひたすら願うのですが、一人ではね。どうしようもない。